新譜・新刊 入荷ご案内 (2024年6月)


オーダーNo. / レーベル・出版社 / 販売価格 / 盤種類(CD)・出版社(楽譜)

国内盤・輸入盤 CD 【入荷商品】

入荷日 2024/6/28

異教の天使-ボスニア・ヘルツェゴビナに伝わる中世の礼拝音楽 - HERETICAL ANGELS - Rituals of Medieval Bosnia and Herzegovina -
 1. この石は誰のものか
 2. 救世主の頭
 3. はじめに言葉があった
 4. なぜ神はこの世をお創りになったか
 5. ここにブラトミオ・ブライコヴィチ眠る
 6. お前に頼みたい、純潔ならぬ霊よ
 7. 洗礼を受けていない者は誰であれ
 8. 天にまします我らが父よ
 9. 魂が肉を離れる時 - Kad se dusa s tilom dili Zagreb, Arhiv [HAZU, IV a 77, Cokovac-Tkon, ca. 1614]
 10. おお至高の婦人、天に上げられた方よ
 11. その時、偉大なしるしが
 12. おお兄弟たちよ、葬りたまえ
 13. 喇叭が不思議な音を奏で
 14. 怒りの日、その日この世は
 15. 歌え友よ、山並に向かって
 16. 神よ、わたしは久しい昔ここに倒れ
 17. わたしはここで神に祈るべく
 ※録音: 12-16 January 2023, Rencontre (Cher), FranceRencontre (Cher), France [63:34]
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[バルカン半島の伝統と古楽の接点。ボスニア・ヘルツェゴヴィナの中世へ!]古楽研究と並行して地元の伝統音楽からも多くを学びながら、バルカン半島の歴史遺産の素顔に迫り続けるクロアチアの古楽歌手カタリナ・リヴリャニチ。自身のグループであるディアロゴスと共に、男声アンサンブルでバルカン半島の伝統歌を追求し続けるカンタドゥリをゲストに迎えての活動も長く続けていますが、今回はクロアチアからさらにバルカン半島の奥へ踏み込み、ユーゴ内戦後着実に復興を遂げてきたボスニア・ヘルツェゴヴィナの中世音楽に注目。音楽が記されず詩句だけが残る礼拝歌の復元版を中心に、先唱者が息が続く限り歌う長いフレーズのなか他の歌手が声を添える伝統唱法を用いた碑文の朗誦も交えつつ、ア・カペラと数少ない中世楽器の伴奏で風格豊かな独特の音世界を聴かせます。楽曲の復元は詩句の韻律や現代に残る口承伝統歌などを参照、東方正教のキリスト教だけでなく、イスラムやユダヤの伝統も歴史を彩ってきたこの地ならではのサウンドスケープを浮き彫りにしてゆく意欲的な試みを、「試み」に終わらせない音楽性は圧巻の一言!アドリア海を挟んでイタリアに伝わる笛やボスニア・ヘルツェゴヴィナの二本笛ドヴォイニツェ、独特の雑味を含んだ羊腸弦の響きが美しい弓奏ヴィエル(中世フィドル)などが随所で独特な音色を聴かせ、美しい男声ア・カペラや女声独唱と響きあいながら織り上げてゆく音世界。折に触れ何度も再訪したくなるユニークな魅力に満ちた1枚です。
ディアロゴス、リヴリャニック、カンタドゥーリ、ツァレタ
12404013 / ARCANA  / 輸入盤 ご注文へ

ペショリーニ:宗教音楽集第2巻(ヴェネツィア、1605) - Pesciolini: Secondo Libro Di Musica Sacra -
ビアージョ・ペショリーニ(1535-1611):
 10声による二重合唱 -
  1. Confitemini Domino
  2. Omnes Gentes
  3. Dilectus Meus
  4. Benedicite Omnia Opera
  5. Decantabat Populus
  6-10. ミサ・デカンタバート
 8声による二重合唱 -
  11. Magnificat
  12. Omnia Qua Fecisti Nobis
  13. Adoramus Te Christe
  14. Missus Est Gabriel Angelus
 6声 -
  15. Minuisti Eum
  16. Mirabile Mysterium
 5声 -
  17. Crucem Pro Nobis
 ※録音:2023年3月 [66:46]
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本アルバムは、地元出身の作曲者の作品を甦らせるために若手のプロ歌手とアマチュア歌手が集まり結成されたトゥスケ・ヴォーチェスと、エリア・オルランドによるイタリアのプラート出身のビアージョ・ペショリーニの研究活動の集大成であり、マドリガーレ集第3巻(TC531601)に続くリリースとなります。このプロジェクトを通して、ルネサンス期のプラートの音楽的風景が、これまで以上に注目されるべきものであること、そして、ペショリーニがフィレンツェ宮廷と密接な関わりを持つだけでなく、プラートの城壁を越えた視野を持つ作曲家であったことを裏付けていると言えます。
トゥスケ・ヴォーチェス、エリア・オルランド(指揮)、ラ・ピファレスカ/Tuscae Voces, La Pifarescha
12404009 / TACTUS / 輸入盤 ご注文へ

マルティーニ:コペルティーノの聖ジュゼッペを称える三位一体のための音楽(ローマ、1753年) - Martini: Musiche per il triduo in onore -
 1. ヴェルセット「Deus in adiutorium」
 2-4. ジャンバッティスタ・マルティーニ:Domine ad adjuvandum
 5. アンティフォナ「Serve bone」
 6. マルティーニ:Laudate Dominum omnes gentes
 7. アンティフォナ「Similabo eum」
 8. マルティーニ:マニフィカトハ短調
 9-12. ジュゼッペ・トレッリ:トランペット・ソナタニ長調
 13. イントナツィオーネ「Te Deum laudamus」
 14-19. マルティーニ:テ・デウム ニ長調
 ※録音(ライヴ):2023年4月21日 [46:15]
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イタリアの作曲家、音楽理論家のジャンバッティスタ・マルティーニ(ジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニ)の名声は、ボローニャのサン・フランチェスコ聖堂で絶え間なく行った歴史家、理論家、音楽教師としての活動によるところが大きく、イタリア語で書かれ、イタリアで出版された最初の音楽史である彼の記念碑的な『Storia della musica』は、その時代の最も著名な人物たちから賞賛されています。 本アルバムに収録されている作品は、マルティーニの生涯におけるあまり知られていないエピソードに関するもので、彼が作曲家としても高く評価されていたことを示しています。 2023年4月21日にボローニャのサン・フランチェスコ聖堂で行われたコンサートをTatusがライヴ・プロデュースした貴重な世界初録音です。
アレッサンドロ・クアルタ(指揮)、コンチェルト・ロマーノ/Concerto Romano
12404010 / TACTUS / 輸入盤 ご注文へ
 

入荷日 2024/6/21

オラーツィオ・ヴェッキ:シエナの夜会(ヴェネツィア、1604年) - Orazio Vecchi: Le veglie di Siena - (2CD)
 オラーツィオ・ヴェッキ:シエナの夜会(ヴェネツィア、1604年)
 ※録音:2023年7月7日-10日&8月1日-6日(ロレット、イタリア)
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モンテヴェルディの傑作「聖母マリアの夕べの祈り」(OGCD922807)で2017年レコード・アカデミー賞「音楽史部門」を受賞し、一躍その名を世界へ轟かせた屈指のラテン系ヴォーカル・アンサンブル、“ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ”。Glossaレーベルで20年超をかけて推し進めついに完結したカルロ・ジェズアルドのマドリガーレ・プロジェクト以来となるおよそ2年ぶりの新録音として、「ランフィパルナーソ」を筆頭に歌劇の先駆けともいえる“マドリガル・コメディ”の作曲家として名を馳せたイタリア・後期ルネサンスの作曲家、オラーツィオ・ヴェッキ(1550-1605)の晩年の作品、「シエナの夜会」をリリースします。3声-6声の楽曲で構成されるヴォーカル・アンサンブルの鮮やかな演劇性が、コンメディア・デッラルテのパフォーマーとしても有名な現代の名優、アントニオ・ファーヴァによってさらに引き立てられています。
ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ[カルロッタ・コロンボ(ソプラノ)、フランチェスカ・カッシナーリ(ソプラノ)、エレーナ・カルツァニーガ(アルト)、ジュゼッペ・マレット(テノール)、ラッファエーレ・ジョルダーニ(テノール)、マッテオ・ベッロット(バス)]アントニオ・ファーヴァ(スピーカー)/La Compagnia del Madrigale
12403013 / GLOSSA / 輸入盤 ご注文へ

コズウォフスキ(コズロフスキー):レクイエム(原典版)(ラテン語歌唱) - Kozlowski:Requem -
 コズウォフスキ(コズロフスキー):レクイエム(原典版)
 ※録音:2023年4月7、8日/エスプラネード・コンサート・ホール(シンガポール) [49:17]
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ユゼフ・コズウォフスキ(1757-1831)はモーツァルトより一歳年少のポーランド出身の作曲家。ペテルブルグ宮廷で活動したためオシップ・コズロフスキーというロシア名の方が知られています。 23歳でロシアへ移り露土戦争に将校として従軍しますが、その後宮廷音楽家となりオペラや舞曲を作曲。ロシア宮廷にポロネースを流行させ、チャイコフスキーのオペラ「スペードの女王」にも引用されるほどでした。レクイエムはロシア在住だったポーランド・リトアニア連合最後の王スタニスワフ・アウグスト・ポニャトフスキが自身の葬儀用に生前委嘱し、1798 年に使われました。ポーランドは1795 年にロシア、ドイツ、オーストリアによる三国分割で地図上から姿を消したため、コズウォフスキにとっては祖国へのレクイエムでもあったといわれます。その後1825年、ロシア皇帝アレクサンドル一世の葬儀で再演されました。レクイエムはカトリックの鎮魂曲でロシア正教では使用されませんが、アレクサンドル一世はポーランド王も兼ねていたためとされます。その際コズウォフスキはオーケストレーションと合唱を厚くしてドラマ性を増し、数曲追加しました。それが今日伝わる版となっています。この版はシンガポール交響楽団の芸術監督ハンス・セレンセンが2018年にCDで聴きぜひ自分たちの団体で演奏したいと思ったのがきっかけでした。ようやく楽譜を入手するもパンデミックで演奏会ができなくなり、さらに当初予定していた指揮者ヴェデルニコフもコロナの合併症で2020年に急逝してしまいました。ようやく実現のめどが立ち、指揮を執ることになったハンス・グラーフは慎重に原典稿へ戻す作業を行いました。モーツァルトの名作の7年後に作られたこの作品、ウィーン古典派風でありながらスラヴ的な色彩も感じられ、最後は無へ消えてゆくはかなさがいろいろ考えさせられる内容となっています。
オリガ・ペレチャトコ(ソプラノ)、オレーシャ・ペトロワ(メゾソプラノ)、ボリス・ステパノフ(テノール)、クリストフ・ザイドル(バス)、ハンス・グラーフ(指揮)シンガポール交響楽団、同合唱団、同児童合唱団/Peretyayko, Petrova, Stepanov, Seidl, Singapore Symphony Orchestra, Hans Graf
12403012 / PENTATONE / 輸入盤 ご注文へ

ボノンチーニ:合唱作品集 - Choral Music by Giovanni Bononcini -
ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747):
 1. アヴェ・マリス・ステラ*
 2-14. テ・デウム**
 15-22. ラウダーテ・プエリ
 23-27. サウルがわれわれの王であったとき
※録音:2021年6月23日-25日、オックスフォード [1:11:10]
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OAEやブルック・ストリート・バンドと共演を重ねるなど、活躍の場を広げているオックスフォード大学の名門聖歌隊の1つクイーンズ・カレッジ合唱団が、ホグウッドが創設した名門古楽オーケストラ、エンシェント室内管弦楽団(アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック)と共演し、ボノンチーニがロンドン滞在時代に書いた宗教的合唱作品(多くは世界初録音)をレコーディング。作曲当時のロンドンは天然痘の流行で荒廃し、イギリスで初めて病気に対する予防接種が導入された時期で、奇しくもこの録音はイギリスで新型コロナ・ウィルスのワクチン接種プログラムが開始されてから半年後に行われました。2023年にグラモフォン賞とBBCミュージック・マガジン賞の二冠に輝いたヘレン・チャールストンを始め、ローワン・ピアース、ガイ・カッティング等、今をときめく有力歌手たちの参加にも注目です。
オックスフォード・クイーンズ・カレッジ合唱団、エンシェント室内管弦楽団、オーウェン・リース(指揮)、ローワン・ピアース(ソプラノ)、エスター・レイ(メゾ・ソプラノ)、ヘレン・チャールストン(アルト)、ガイ・カッティング(テノール)、ジャイルズ・アンダーウッド(バス)、エリザベス・ナース(メゾ・ソプラノ)*/**、コリン・ダンスキン(テノール)*、ダニエル・テイト(バス)*/The Choir of Queens College, Oxford, Owen Rees
12403011 / SIGNUM CLASSICS / 輸入盤 ご注文へ
 

入荷日 2024/6/14

デンマークの合唱音楽 - ホルメン教会 - Danish Choral Music -
ヤコプ・ロランセン(1968-)(作曲、編曲)
 1. Sa marken til med glade (喜びとともに畑を眺めた)*
 2. Hvide pinseliljer smiler (ペンテコステの白百合が微笑む)
 3. Stille, hjerte, sol gar ned (心よしずまれ、太陽が沈んでいく)
 4. Bagest i haven (庭のうらに)
 5. November gar tungt gennem byen (十一月が重く街を通り過ぎてゆく)
 6. Solhvervssang (冬至の歌)
 7. Julen har sanket sit glodende skar (クリスマスが輝きを落とし)*
 8. Nar vintermorket blaser (冬の暗さが悲しみと希望を吹きこむと)
 9. Den bla anemone (青いアネモネ)
 10. Forarsnat (春の夜)
トーヴェ・ディトレウセン組曲 (Tove Ditlevsen Suite)
 11. Spring Night (春の夜)
 12. My heart (わが心)
 13. Prayer (祈り)
 14. Say yes (はいと言え)
トーヴェ・ディトレウセンの平等選挙権を主題とする3つの詩 (3 digte af Tove Ditlevsen udsat for lige stemmer)
 15. My new dress (私の新しいドレス)
 16. Arithmetic (算術)
 17. The Choice (選択)
 18. All Things Bright and Beautiful (素晴らしきものすべてを)*
教会年2003年の合唱詩 (Korvers til kirkearet 2003)(抜粋)
 19. Vi tilbeder dig, Kristus (あなたを賛美します、キリストよ)
 20. Fra det dybe raber jeg til dig (深い淵の底から、あなたを呼びます)
 21. Herre, lyt tilit skrig (主よ、この声を聞き取ってください)
 22.Hvorfor er du fortvivlet, min sjal? (なぜうなだれるのか、わたしの魂よ)
 23. Kristus, du har lost mine lanker (キリストよ、あなたはわたしの鎖を解き放ってくださいました)
 24. At vare Gud nar (わたしは神に近くあることを)
 25. Halleluja, pris Herren (ハレルヤ、主を賛美せよ)
 26. Sa bojed den dodsdomte nakken (罪人は頭を垂れ)
 27. Du, som gik foran os (われらの先を行った者よ)
教会年2003年の合唱詩 (Korvers til kirkearet 2003)(抜粋)
 28. Herre, du forvandlede min klage til dans (主よ、あなたはわたしの嘆きを踊りに変え)
 29. Herren er min styrke (主はわたしの砦)
 30. Herre, vor Gud (主よ、われらの神)
 31. Nu lagger jeg mit ord i din mund (わたしはあなたの口にわたしの言葉を授ける)
 32. Alting har en tidj (何事にも時がある)
 33. Hyggelig, rolig (ここちよく、おだやかに)
 34. Herren er min hyrde (主は羊飼い)
 35. Jeg vil prise Herren (わたしは主を賛美し)
 36. Are til dig, Kristus (キリストに栄光あれ)*
 [68:00]
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ホルメン教会は、コペンハーゲンの中心に位置します。周辺には、デンマーク議会として使われているクリスチャンスボー城、旧証券取引所「バアアセン」、アーネ・ヤコブセンが設計した国立銀行といった歴史的に貴重な建造物があり、デンマークの歴史と文化を象徴する地区とみなされています。教会の歴史は、クリスチャン四世が海軍の鋳造所を教会に改造した1619年にさかのぼり、その後400年以上にわたりデンマーク王室の重要な行事に使われています。教会は、素晴らしい音響の空間をもつことでも知られ、ニルス・W・ゲーぜ、トマス・ラウプ、モーウンス・ヴルディケたちが教会オルガニストだったこともあり、デンマークの音楽生活で大きな役割を担ってきました。Danacord の新しいアルバムでは、現在、ホルメン教会のオルガニストとカントルを務めるヤコプ・ロランセン Jakob Lorentzen(1968-)が作曲、編曲した、教会の礼拝に使われる作品が「ホルメン・カントーリHolmens Kan-tori」と「ホルメン・ヴォーカルアンサンブル Holmens Vokalensemble」によって歌われます。
ホルメン・カントーリ、ホルメン・ヴォーカルアンサンブル、ヤコプ・ロランセン(指揮、オルガン、ピアノ)、マウヌス・ラーソン(指揮)*/Holmens Kantori & Vokalensemble
12402008 / DANACORD / 輸入盤 ご注文へ

パドヴァーノ:ミサ曲 《甘い木陰に》 / ミサ曲 《主よ, 欺きの舌と》 - Padovano: Missa A la dolc’ ombra & Missa Domine a lingua dolosa -
アンニーバレ・パドヴァーノ(1527-1575):
 1-14. ミサ曲 《甘い木陰に》
  Kyrie
  Gloria
  Credo
  Sanctus
  Benedictus
  Agnus Dei
チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565):
 15. 甘い木陰に - A la dolc' ombra
パドヴァーノ:
 16. 主よ, 欺きの舌と - Domine a lingua dolosa
 17-30. ミサ曲 《主よ, 欺きの舌と》*
  Kyrie
  Gloria
  Credo
  Sanctus
  Benedictus
  Agnus Dei
 ※録音:2023年2月13日-15日、マウアーバッハ・カルトジオ会修道院(オーストリア) [75:23]
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ヨーロッパ各国(オーストリア、ベルギー、イギリス、ドイツ、スイス)のプロフェッショナルな歌手が集ったルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰、「チンクエチェント」。これまで、ジャン・リシャフォールやフィリップ・シェーンドルフ、フィリップ・デ・モンテ、ヤコブ・ルニャール、ハインリヒ・イザークなど、フランドル楽派を中心とするルネサンスの知られざるプログラムでアルバムを彩ってきました。チンクエチェントが探求する16世紀ハプスブルク家の繁栄した音楽宮廷の深淵は、アンニーバレ・パドヴァーノ(1527-1575)の2つのミサ曲に到達! 1527年にパドヴァで生まれたパドヴァーノはヴェネツィアとグラーツの宮廷で活躍し、いくつかのミサ曲、モテット、マドリガーレの他、鍵盤楽器作品で主に知られている作曲家&オルガニスト。当時は「上手な演奏と上手な作曲の方法を本当に知っていた」(ヴィンチェンツォ・ガリレイ)や、「偉大な価値のある人物」(ジョヴァンニ・アルトゥージ)など称賛されていましたが、現在ではほとんど顧みられていない音楽家の一人です。チンクエチェントは、チプリアーノ・デ・ローレのマドリガーレ「甘い木陰に(美しい葉の甘い木陰に私は無慈悲な光から逃げて走った)」に基づくミサ曲と、パドヴァーノ自身のモテット「主よ, 欺きの舌と(主よ, 欺きの舌と敵の罠から私を救い出してください)」に基づくミサ曲で、カール2世のハプスブルク家の宮廷で開かれたかもしれないミサの典礼を、現代に呼び起こします。
チンクエチェント(男声ヴォーカル・アンサンブル) [テリー・ウェイ(カウンターテナー)、アヒム・シュルツ(テノール)、トーレ・トム・デニス(テノール)、ティム・スコット・ホワイトリー(バリトン)、ウルフリート・シュターバー(バス)]、ベルント・オリヴァー・フレーリヒ(テノール)*、ヤン・ペトリカ(テノール)*/Cinquecento*
12402013 / HYPERION / 輸入盤 ご注文へ

ゲオルク・アントン・クロイサー:教会カンタータ《イエスの死》 - Georg Anton Kreusser: Der Tod Jesu -
 ゲオルク・アントン・クロイサー:教会カンタータ《イエスの死》(世界初録音)
 ※録音(ライヴ):2023年3月26日、マインツ大聖堂 [79:21]
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ドイツ三大聖堂の1つにも数えられ、1,000年以上の歴史を誇るマインツ大聖堂(ザンクト・マルティン大聖堂)の合唱団が、今ではほとんど忘れ去られてしまった作曲家、ゲオルク・アントン・クロイサー(1746-1810)の教会カンタータ《イエスの死》を世界初録音。この作品はプロテスタントの詩人カール・ヴィルヘルム・ラムラーのテキストに基づく1783年作曲の受難オラトリオ。この初めてのレコーディングは18世紀後半のマインツが豊かに繁栄したオラトリオ文化を持っていたことを伝える貴重な資料となるでしょう。
マインツ・ザンクト・マルティン大聖堂カントライ、マインツ大聖堂管弦楽団、カルステン・シュトルク(大聖堂カペルマイスター)、ユリア・ゾフィー・ヴァーグナー(ソプラノ)、ヨハネス・マイヤー(テノール)、クリストフ・プレガルディエン(バリトン)/Domkantorei St. Martin, Mainzer Domorchester, Karsten Storck(Domkapellmeister)
12403010 / Rondeau / 輸入盤 ご注文へ
 

入荷日 2024/6/7

ヘルジン:レクイエム - HERDZIN, K.: Requiem -
クシシュトフ・ヘルジン - Krzysztof Herdzin (1970-) : Requiem
 1. Introitus
 2. Kyrie eleison
 3. Graduale
 4. Offertorium
 5. Sanctu
 6. Pie Jesu
 7. Agnus Dei
 8. Libera me
 9. In Paradisum
 ※録音: 27-30 June 2022, Witold Lutoslawski Concert Studio, Polish Radio, Warsaw, Poland [55:53]
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1970年、ポーランドのブィドゴシュチュに生まれたクシシュトフ・ヘルジン。地元の音楽アカデミーでカタルジナ・ポポワ・ジドロンらにピアノを学び、卒業後はジャズやポップスの分野でもピアニストおよび編曲家として活躍。これまでに多彩なジャンルにまたがる20枚以上のアルバムを制作し、200枚を超えるCDのレコーディングに参加するなど精力的に活動しています。このアルバムには2018年の「レクイエム」を収録。ヘルジンは「死と人生のはかなさを振り返ることが、自分の道を見つける助けになると私は深く信じています。」と語り、 死を熟考し受け入れることだけが心の平安をもたらすことができると説きます。そして作品からは痛みと苦しみに満ちた「Dies irae 怒りの日」を排除、「Kyrie eleison」の一部は神学者と相談の上、新しく構築した「復活したイエス、勝利の王を歓迎し、感謝する」明るい曲に仕上げています。作品全体にも耳なじみのよい旋律が用いられており、時には華やかな映画音楽を思わせる箇所もあり、最後の「In paradisum 楽園にて」での光に満ちた旋律が、悲しみの心を優しく包み込みます。現代の人々に贈るレクイエムです。
オルガ・パシチニク (ソプラノ)、アンジェイ・ランペルト (テノール)、カミール・ズデーベル (バリトン)、ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団、ポーランド放送管弦楽団、バルトシュ・ミハウォフスキ (指揮)/Pasichnyk, Lampert, Zdebel, Warsaw Philharmonic Choir, Polish Radio Orchestra, Michalowski
12404011 / CD Accord / 輸入盤 ご注文へ

ヘンデル:主は言われた、主が家を建てられるのであれば、主を讃美せよ - Handel: Dixit Dominus, Nisi Dominus, Laudate pueri -
ヘンデル(1685-1759):
 主は言われた(Dixit Dominus) HWV 232
 主が家を建てられるのであれば(Nisi Dominus)HWV 238
 を讃美せよ(Laudate pueri) HWV 237
 ※録音:2022年8月、2023年9月 [61:17]
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1707年、若きヘンデルが作曲した宗教作品3つを収録。器楽の扱いの充実、対位法の素晴らしい熟練、そしてテキストの内容をやわらかに膨らませ音楽化することの天才性が遺憾なく発揮されています。ヘンデルが生まれ故郷のハレを発ってハンブルクに向かったのが1703年、18歳の時のことでした。ハンブルクの後、イタリアに向かい、1706 年末か1707年初頭から1710年まで、ローマを中心としたエリアで仕事をします。ここに収録の3作品は1707年7月16日のカルメル山の聖母の祝日のための一連の礼拝のために、ということでラテン語のテキストの宗教作品を依頼され生まれたものです。どの作品もあざやかなコントラストに満ち、また、独唱の楽曲も器楽の組み合わせも様々。2017年よりRIAS室内合唱団の芸術監督および首席指揮者に就任したジャスティン・ドイルとRIASの息もますますピッタリ、ベルリン古楽アカデミーの器楽も冴えに冴えた、ヘンデルの魅力満載の名演が誕生しました。
ジャステイン・ドイル(指揮)、RIAS室内合唱団、ベルリン古楽アカデミー / キャロリン・サンプソン、ヨハンナ・ヴィンケル、ヴィクトリア・ウィルソン(ソプラノ) / アレックス・ポッター(アルト) / ヒューゴー・ハイマス(テノール) / アンドレアス・ヴォルフ(バス)/Justin Doyle, RIAS Kammerchor Berlin, Akademie fur Alte Musik Berlin
12403006 / harmonia mundi / 輸入盤 ご注文へ

インジェニェーリ:作品集 4 - ミサ曲「味わいて見よ」/モテット集 - INGEGNERI, M.A.: Ingegneri, Vol. 4 - Missa Gustate et videte / Motets -
マルカントニオ・インジェニェーリ - Marc'Antonio Ingegneri (1536-1592) :
 1. 主にむかいて新しき歌をうたえ(カンターテ・ドミノ)
オルランド・ディ・ラッソ - Orlande de Lassus (1532-1594) :
 2. 味わいて見よ
マルカントニオ・インジェニェーリ - Marc'Antonio Ingegneri (1536-1592) :
 3-7. ミサ曲「味わいて見よ」
 8. おお、主イエス・キリスト(4声)
 9. サンタ・マドレ・デル・シエル(4声)
 10. キリストよ、われらは御身をあがめ(4声)
 11. ごきげんよう、父なる方の約束された救世主イエス(5声)
 12. コン・ヴォイ・クアンド・パルティステ(4声)
 13. 天の元后、喜びたまえ(レジーナ・チェリ)(4声)
 14. この日こそ(4声)
 15. おお、聖なる饗宴
 16. アントーニ・コンフェッソル・マーニェ(6声)
 17. ドンナ・レア
 18. サルヴェ・レジーナ
 ※録音: 13-15 July 2023 , St. Barnabas, Jericho, Oxford, UK [76:45]
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クレモナ出身のマルカントニオ・インジェニェーリはイタリア後期ルネサンス音楽の作曲家。現在ではその作品よりもモンテヴェルディの師として知られています。幼少期にヴェローナの教会合唱団で歌い、パルマのチプリアーノ・デ・ローレに師事、後にクレモナ大聖堂の楽長に就任したとされています。彼の作品は500年近くも顧みられることがありませんでしたが、1960年代に楽譜が発見されたことで研究が進んでいます。このアルバムには聖週間と復活祭のための一連の作品を収録。アルバムの中心となるのは複雑な対位法と複合唱(polychoral)を駆使したパロディ・ミサ「味わいてみよ」で、巨匠として当時尊敬を集めていたであろう彼の力量が十二分に発揮されています。指揮者のガレス・ウィルソンはスコットランド出身。優れたオルガニストでもあり、古楽作品の演奏で広く知られています。
ケンブリッジ・ガートン大学合唱団、ウェスタン・ウィンズ、ガレス・ウィルソン (指揮)、ジェレミー・ウェスト (指揮)/Choir of Girton College Cambridge, The Western Wyndes, G. Wilson, West
12403015 / Toccata Classics / 輸入盤 ご注文へ
 
 

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