新譜・新刊 入荷ご案内 (2025年7月)


オーダーNo. / レーベル・出版社 / 販売価格 / 盤種類(CD)・出版社(楽譜)

国内盤・輸入盤 CD 【入荷商品】

入荷日 2025/7/25

ラウニ・グランデールの遺産第9集 - The Launy Grondahl Legacy, Volume 9 - (2CD-R)
[CD1] 59:32
J・P・E・ハートマン(1805-1900):
 1-5. 付随音楽《ユルサ》 Op.78 HartW 22(1881-82)(抜粋)
  [録音:1953年11月14日、スタジオ放送]
 6. 夏の日 HartW 162(1854)(デンマーク民謡による牧歌)
 7. バレエ《民話》 HartW 6(1854)- 第2幕への前奏曲
 8-12. 劇付随音楽《七人の眠り聖人の日》 HartW 14(1840)(抜粋)
 13. ベアテル・トーヴァルセンの聖母教会での葬儀の葬送行進曲 HartW 34(1844)
  [録音:1955年5月14日、フェスティヴァル・コンサート(ライヴ放送)]
ポウル・シアベク(1888-1949):
 14-15. 交響曲第1番 Op.15(1917-21)- レント(第2楽章) アレグレット・モルト・コモード・エ・クワジ・インドレンテ(第3楽章)
  [録音:1953年6月5日、スタジオ放送]
[CD2] 78:27
ポウル・シアベク:
 1-9. 憲法カンタータ Op.55(1941)*
  [録音:1953年6月5日、スタジオ放送]
イェンス・ラウアセン・エムボー(1876-1957):
 10-27. 母なる大地 Op.91(1941)**
  [録音:1956年12月21日、スタジオ放送]
 ※録音:1953年-1956年
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
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ラウニ・グランデール(1886-1960)は、デンマーク放送局が1925年に新設したオーケストラの指揮者に就任して以来、1956年に引退するまで、他のどの指揮者よりも多くのデンマーク作品を指揮しました。Danacordが贈る「ラウニ・グランデールの遺産シリーズ」の1950年代のラジオ放送録音による第9作には、デンマーク音楽の比較的珍しい作品が収録されています。ヨハン・ペーター・エミーリウス・ハートマンの舞台音楽から「エーダム・ウーレンスレーヤーの英雄叙事詩への音楽」《ユルサ》(〈序曲〉〈間奏曲〉〈幕切れ〉など5曲)と「J・L・ハイベアのロマンティック喜劇への音楽」《七人の眠り聖人の日》(〈第1幕への前奏曲〉〈第2幕への前奏曲:グア城跡の夏の夕べ〉〈ヴォルマー王、狩に行く〉など5曲)では、厳粛さと軽さという「北欧の音」の対照的な面が示されます。ニルス・W・ゲーゼと共作したバレエ《民話》から、ハートマンの担当した第2幕の〈第2幕への前奏曲〉、「デンマーク民謡による牧歌」の《夏の日》、彫刻家ベアテル・トーヴァルセンの葬儀に際して彼が作曲した《葬送行進曲》。この3曲は、1955年の「フェスティヴァル・コンサート」のライヴ録音です。ポウル・シアベクの《交響曲》の「レント」と「アレグレット」は、彼が学んだカール・ニールセンの影響のもっとも色濃く反映した楽章。シアベクがデンマーク放送の依頼で作曲した《憲法カンタータ》は、6月5日の憲法記念日に毎年演奏されていた作品。イェンス・ラウアセン・エムボーの《母なる大地》も、シアベクのカンタータと同じ1941年に作曲されました。〈生命の歌〉〈春〉〈愛〉〈南風〉〈朝露〉〈夜明け前〉〈ノルン〉〈聖霊といる雀たち〉など18曲で書かれ、ナチス占領下という暗黒の時代、我慢強い「デンマーク精神」を歌いあげた作品です。
ラウニ・グランデール(指揮)、デンマーク放送交響楽団、エレン・マルベア(朗読)*、スヴェン・メトリング(朗読)*、シルヴィア・シアベク(ソプラノ)*、ホルガー・ヌアゴー(バリトン)*、デンマーク放送合唱団 */**、デンマーク放送少年合唱団 *、ドロシー・ラーセン(ソプラノ)**、リリアン・ヴェーバー=ハンセン(アルト)**、エーリク・シェーベリ(テノール)**、ヨハネス・アストロプ(バス)**/Launy Grondahl, V.A.
12504012 / DANACORD / 輸入盤 ご注文へ

イン・ユア・ドリームス - In Your Dreams -
 1. 作者不詳(エリー・スローラク編):Golden slumbers *
 2. エリック・ウィテカー:Sleep
 3. イクスピア:Are you sure that we are awake?
 4. ヤーコ・マンテュヤルヴィ:Pseudo-Yoik
 5. エドガー・アラン・ポー:A Dream within a Dream
 6. ビリー・ジョエル:Lullabye (Goodnight, my angel)
 7. マーチャーシュ・シェイベル:There was an old lady of France
 8. ジョン・キーツ:To Sleep
 9. ヨーゼフ・ラインベルガー:Abendlied, Op. 69 no. 3
 10. シェイクスピア:He that sleeps feels not the tooth-ache
 11. シェイベル:here was an old person of Cromer
 12. ス・エセンヴァルズ:Only in sleep
 13. ウィリアム・ワーズワース:To Sleep
 14. シェイベル:There was an old man in a tree
 15. シェイクスピア:Be not afeard; the isle is full of noises
 16. カムデン・リーヴズ:The Maze of Sleep
 17. シェイクスピア:Sonnet 27
 18. クリスティーナ・アラケリアン:Train Ride *
 19. 音風景:Sleep-talking
 20. エドモンド・ジョリー:Be not afeard *
 21. シェイクスピア:We are such stu as dreams are made on
 22. ヴォーン・ウィリアムズ:The cloud-capp’d towers
 23. エミリー・ディキンソン:The Moon
 24. ラウラ・ムヴラ&スティーヴン・ジェイムズ・ブラウン:Sing to the moon
 ※録音:2024年10月28日-29日、セント・マイケル教会(マンチェスター、イギリス) *世界初録音 [53:40]
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クリエイティブ・シーンの最先端で活躍する先駆的なイギリスのヴォーカル・アンサンブル、カントス室内合唱団のDelphianデビュー盤は、合唱アルバムを一つの没入型の夢の世界として再構築した意欲的な作品集。イギリス、マンチェスターを拠点に活動しているカントス室内合唱団は、11世紀の幻想的な聖人からジャンルを超えた実験的なロックスターまで、あらゆるジャンルの音楽をレパートリーとしており、コンサート・プログラミングと演劇的なストーリーテリングが融合するプロジェクトで高い評価を得てきました。本アルバムでは、カントスの創設者兼芸術監督であり、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアの副指揮者、そしてロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団のエンゲージメント・コンダクターを務める、エリー・スローラクによる想像力豊かなプログラミングで2024年10月にマンチェスターで初演されたコンサート・プログラムを1枚で完結するコンセプト・アルバムへと昇華させており、マンチェスターの活気あるヴォーカル・シーンで培われた合唱団の独特のサウンドは、覚醒と睡眠、音と静寂、感覚と神秘の間の未知の領域を旅しながら、新たな表現の極限を見出しています。
エリー・スローラク(指揮)、カントス室内合唱団/Kantos, Ellie Slorach
12504011 / Delphian / 輸入盤 ご注文へ

救済のための祈り - A Prayer for Deliverance -
 1. ホルスト:イヴニング・ウォッチ Op.43-1
 2. マクダウアル:Standing as I do before God
 3. フランシス・ポット:The Souls Of The Righteous Are In The Hand Of God
 4. キャロライン・ショウ:and the swallow
 5. リチャード・ロドニー・ベネット:おやすみなさい
 6. ヴォーン・ウィリアムズ:休息
 7. ジョエル・トンプソン:A Prayer for Deliverance
 8. ジョン・タヴァナー:Song for Athene
 9. ロバート・ルーカス・ピアサル:Lay a Garland
 10. アーサー・サリヴァン:The Long Day Closes
 11-16. ハーバート・ハウエルズ:レクイエム
 17. ウィリアム・ヘンリー・ハリス:Bring Us, O Lord God
 18. ジョアンナ・マーシュ:夕べの祈り
 ※録音:2024年7月17日 [01:20:45]
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キングズ・シンガーズの元メンバーであるナイジェル・ショートによって2001年に設立され、世界最高峰のヴォーカル・アンサンブルのひとつとして広く活動する”テネブレ”。2016年に「ブラームス&ブルックナー(SIGCD430)」が2度目のBBCミュージック・マガジン賞を受賞し、2018年には「天体の音楽(SIGCD904)」がグラミー賞にノミネートされるなど度々大きな注目を浴びてきた彼らが、代表的な合唱作品と現代もっとも注目されている作曲家の作品を録音しました。「休息」をテーマにしたこのアルバムではまずジョエル・トンプソンの新作に注目です。15部構成で書かれた《A Prayer for Deliverance》は情熱と精密さを持った作品です。後半はハーバート・ハウエルズの《レクイエム》がメインとなっています。この作品はイギリスの合唱レパートリーで最も感動的な作品のひとつで、ハウエルズの息子の死がきっかけとなっている作品です。
ナイジェル・ショート(指揮)、テネブレ/Tenebrae, Nigel Short
12504004 / SIGNUM CLASSICS / 輸入盤 ご注文へ
 

入荷日 2025/7/18

女声合唱作品集 - Facta Sunt -
 1. マルチン・タデウシュ・ウカシェフスキ(b.1972):ピエ・イエズ
 2. ロクワフスカ=ムシャウチク(b.1987):永遠の王よ,あなたに栄光あれ*
 3. クルトゥル(b.1987):Angelo, custode dell’anima*
 4. フィリプスカ(b.1986):Gloria Parti*
 5. ラチンスキ(b.1982):我が神よ*
 6. シュチェパニク(b.1981):愛の源*
 7. スワヴェツキ(b.1982):私たちの父*
 8. ラチンスキ:Blogoslawieni milosierni*
 9. ミハウ・マレク(b.1995):子どもたちの祈り*
 10. エバ・ウガルデ・アルバレス(b.1973):Izadiak guri
 11. コジェイ(b.1994):Winter lights*
 12. ゴジェンバ=トリテク(b.1988):Zaslo slonce, zaslo*
 13. ラチンスキ:Dziady*
 14. グミェラ(b.1980):Apokalypsis. Supremum proelium*
※録音:2021年、2022年 *世界初録音 [57:45]
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14曲中12曲が初録音となるアンナ・オルシェフスカ指揮ビャウィストク女声合唱団による作品集。このアルバムにはポーランドに関する楽曲が集められており、宗教曲と世俗的な作品の両方が収められています。またほとんどの作品はア・カペラですが、ピアノやトランペットの伴奏、さらには合唱団員による音響要素と打楽器効果を加えたア・カペラもあります。そのため非常に多様な作品を、ポーランド北東部ポドラシェ県の都市ビャウィストクの高校生によるビャウィストク女声合唱団の若いアーティストたちの鍛えられた歌声で楽しむことが出来ます。
アンナ・オルシェフスカ(指揮)、ビャウィストク女声合唱団、他/Anna Olszewska, V.A.
12505004 / Chopin University Press / 輸入盤 ご注文へ

オーケストラル・アンセムズ Vol.2 - Orchestral Anthems Vol. 2 -
 1. エルガー:《生命の光》Op.29よりLight out of darkness
 2-3. チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード:イヴニング・サーヴィス イ長調 Op.12
  マニフィカト
  ヌンク・ディミティス
 4. エドワード・ベアストウ(1874-1946):Lord, thou hast been our refuge
 5. ヴォーン・ウィリアムズ(アーノルド・フォースター編曲オーケストラ版):Prelude on ‘Rhosymedre
 6-10. サミュエル・セバスチャン・ウェスレー(1810-1876):Ascribe unto the Lord
 11. ジョン・アイアランド:Greater love hath no man
 12. ウォルトン:The Twelve
 ※録音:2024年7月1日-2日 [60:40]
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英国合唱界の2人の名匠ベンジャミン・ニコラスとピーター・フィリップスの指導の下、瞬く間にオックスフォード大学の混声合唱団の代表的存在の1つとなったマートン・カレッジ合唱団。ブリテン・シンフォニアとのアルバム第2弾が登場です。このアルバムでは、1880年に初演されたスタンフォードの作品や、エルガーやベアストウのアンセムが収録されています。またウォルトンのW.H.オーデンの印象的で劇的な詩を用いた作品は、ダイナミックな声楽と器楽が見事に融合されています。ベンジャミン・ニコラス指揮による合唱の豊かなハーモニーと管弦楽の色彩をお楽しみいただけます。
ベンジャミン・ニコラス(指揮)、オックスフォード・マートン・カレッジ合唱団、ブリテン・シンフォニア、他/Choir of Merton College, Oxford, Britten Sinfonia
12503003 / Delphian / 輸入盤 ご注文へ

ナイトブックのページ - Night Book Pages -
 マッティン・オーサンデル(b.1987):永遠への夕べの戸口(ペール・ラーゲルクヴィストの詩)
 ウルリカ・エマニュエルソン(b.1965):ナイトブックのページ(《クレーターの縁で踊る》 第4曲)(トゥーマス・トランストローメルの詩)
 ペール・グンナル・ペッテション(b.1954):夕べの祈り(カーリン・ボイエの詩)
 ペール・グンナル・ペッテション:夕べの国(ペール・ラーゲルクヴィストの詩)
 ソフィア・テリーン:夜の赤い太陽
 ヘレーナ・ムンクテル(1852-1919):Sensitiva(ユーハン・ニューボムの詩)
 ヘレーナ・ムンクテル:スズラン(ユーハン・ニューボムの詩)
 ヘレーナ・ムンクテル:五月の夕べ
 ヘレーナ・ムンクテル:《 スカンディナヴィアの詩による3つの合唱曲》 第1曲(オスカル・レヴェッティンの詩)
 エルフリーダ・アンドレー(1841-1929):同じように(ヴィクトル・エマニュエル・オーマンの詩)
 エルフリーダ・アンドレー:天使が部屋を通り過ぎてゆく(テードル・イェッレシュテットの詩)
 エルフリーダ・アンドレー:セレナード(作者不詳の詩)
 エミール・スンドベリ:望みごとの夜(カーリン・ボイエの詩)
 ※録音:2021年5月14日-16日、ロンマ教会(ロンマ、スウェーデン) [58:22]
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「パライストラ・ヴォーカルアサンブル」は、ルンド大学で合唱のディレクターを務めるセシリア・マッティン=ロフ(b.1974)のプロジェクトです。ソリストとしての訓練を受けた8人から24人の歌手で編成され、大学のミュージックセンター「パライストラ・エ・オデウム」で行われるイベントなどで活動しています。アルバム『ナイトブックのページ』は、マッティン=ロフがウルリカ・エマニュエルソンの《Nattboksblad》 に出会ったことからアイデアが生まれ、「夜」をテーマに作られました。
パライストラ・ヴォーカルアサンブル、セシリア・マッティン=ロフ(指揮)/Palestra Vokalensemble
12504008 / Footprint / 輸入盤 ご注文へ
 

入荷日 2025/7/11

ミュンツァー:ドイツ福音ミサ/ドイツ教会典礼 - MUNTZER, T.: Deutsche Evangelische Messe / Deutsches Kirchenamt -
トマス・ミュンツァー - Thomas Muntzer (1489-1525):
 1-12. ドイツ福音ミサ
  Introitus: Ir himmel tawet hernidder - Psalm: Die himmel vorzcelen den preys gottis
  Kyrie: Kyrye leyson
  Gloria: Preys sey gott in der hoe
  Alleluia
  Credo: Ich gleube in eynen gott
  Offertorium: O herr zu dir hab ich erhaben meine sele
  Praefatio: Der herre sey mit euch
  Sanctus: Heylger Heylger - Heylger herre got sabaoth
  Einsetzungsworte: Eynen tag zcuuorn do Jesus wolte leiden
  Pater noster: Dorumb last vns alle bitten - Pax vobiscum: Der fridde des herren sey allzeit mit euch
  Agnus Dei: O lamp gotes wilchs do tregt die sunde der welt
  Benedicamus: Last vns gesegnen den herren
 13-29. ドイツ教会典礼
  Das inuitatorium
  Ich byn der ich bin - Dem auserwelten ist all sein seligkeit dran gelegen
  Ich war entschlummet vnd war entschlaffen - O herr wie hab ich also vil feinde vberkommen
  Do vergangen war der sabbath
  Christ ist erstanden
  Das Tedeum laudamus
  Der engel des herren kam hernydder - Der herr hat gesagt zu meinem herren
  Vnd nempt war ein gros erdbidem - Ich wil den herren bekennen aus gantz meinem hertzen
  Die wechter des grabes - Selig ist der man
  Sein anblick war wie der blitz - Ir kinder lobet den herren
  Do hat geantwort der engel - Do israel ausgieng von egypten
  Hymnus: Der heylgen leben
  Auff das Magnificat - Magnificat: Meyne sele erhebet den herren
  Benedicamus
  Das Vidi aquam
  Hymnus: Do der kunig des preysses
  Also heylig ist der tag
 ※録音: 30-31 July and 6-8 August 2024, Muhlhausen, Thuringen, Museum Allerheiligenkirche, Germany [76:34]
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トーマス・ミュンツァーは、16世紀ドイツの農民戦争の指導者として知られる宗教改革時代の宗教者。1519年にマルティン・ルターと知り合い、すぐにその信奉者となり、ツィヴィッカウで説教者となりました。しかし諸侯との融和を図っていたルターと次第に対立するようになり、やがてドイツ農民戦争の指導者として諸侯連合軍と戦いますが、その末に捕らえられ、処刑される運命を辿りました。困窮する民衆の側に寄り添い、その救済のために戦い、敗れ、命を落としたミュンツァーの処刑(1525年)から500年の記念の年に、この録音がリリースされます。ここには、ミュンツァーが教会の典礼改革の一環として創作した2つの作品が収録されています。これらは1523年と1524年に楽譜付きで出版されました。ミュンツァーは聖書の言葉や典礼のテキストをラテン語からドイツ語に翻訳して用いています。そのテキストを伝統的なコラールの旋律に乗せたシンプルで民衆にも親しみやすい典礼音楽となっています。トーマス教会の合唱団出身のメンバーで1992年に結成された5人組の声楽アンサンブル、アマルコルドは、ドイツにおける男性声楽アンサンブルの代表的存在。優れた声楽技巧と魅力的なステージパフォーマンスで世界中で高く評価され、これまでに世界15か国で2500回以上のコンサートを行ってきました。RaumklangやCARUSといったドイツのレーベルから数多くのCDをリリースし、国際的な賞も獲得しています。この録音では、高い技術と表現力、抜群のアンサンブル能力を誇るアマルコルドの歌唱が、ミュンツァーの素朴な音楽に色どりを加え、深い瞑想感を与えています。ルターと敵対したことで「悪魔」と呼ばれ、激しく非難され、忘れ去られていたミュンツァーの典礼音楽が500年の時を経て蘇ります。CDジャケット絵画:「説教するミュンツァー」(1527年に出版されたヨハン・リヒテンベルガーの著作「予言」所収の挿絵)
アマルコルド (男性声楽アンサンブル)/Amarcord Ensemble
12505006 / CPO / 輸入盤 ご注文へ

メンデルスゾーン:宗教合唱曲集 - MENDELSSOHN, Felix: Sacred Choral Works - Psalms / Die deutsche Liturgie -/ 6 Spruche -
フェリックス・メンデルスゾーン - Felix Mendelssohn (1809-1847):
 1. 詩篇第100篇「主に向かいて歓呼の声をあげよ」
Psalm 100, "Jauchzet dem Herrn, all Welt", MWV B45
 2-4. ドイツ典礼 MWV B57
  Kyrie eleison, WoO 24
  Ehre sei Gott in der Hohe, WoO 26
  Heilig, heilig ist Gott, der Herr Zebaoth, WoO 27
 5-10. 6つのアンセム Op. 79
  No. 5. Im Advent: Lasset uns frohlocken, MWV B54
  No. 1. Am Weihnachten: Frohlocket, ihr Volker auf Erden, MWV B42
  No. 2. Am Neujahrstage: Herr Gott, du bist unsre Zuflucht fur und fur, MWV B44
  No. 4. In der Passionszeit: Herr, gedenke nicht unser Ubeltaten, MWV B50
  No. 6. Am Karfreitage: Um unsrer Sunden willen, MWV B52
  No. 3. Am Himmelfahrtstage: Erhaben, O Herr, uber alles Lob, MWV B55
 11-12. 3つの詩篇 Op. 78
  No. 1. Psalm 2, "Warum toben die Heiden", MWV B41: Moderato -
  No. 1. Psalm 2, "Warum toben die Heiden", MWV B41: Gloria Patri
  No. 2. Psalm 43, "Richte mich, Gott", MWV B46
 14. 父に栄光あれ MWV B48
 15. No. 3. Psalm 22, "Mein Gott, warum hast du mich verlassen", MWV B51
 16. 夕べの祝福 WoO 12, MWV B27
 ※録音: 7-8 March, 2-4 April 2024, St. John's Church, Riga, Latvia [54:37]
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[世界最高レベルとの定評のあるラトヴィア放送合唱団が歌うメンデルスゾーン]12歳から詩篇の作曲を始めたメンデルスゾーンは、1840年代に無伴奏合唱曲の作曲に取り組み、多くの作品が生まれました。詩篇100篇「世界よ、耳をすませよ」は1844年の作品。ハンブルクの改革派ユダヤ教寺院からの委嘱の可能性があるものの、最終的にベルリン聖歌隊のために作曲されたと考えられます。この曲のテキストはメンデルスゾーン自身にとって特別な意味を持ち、晩年には英国国教会向けに改作も行いました。「ドイツ典礼」は1846年作曲。プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム4世の依頼により、ベルリン大聖堂の聖歌隊のために作曲されました。10の短い楽章から成り、プロテスタント礼拝用を意図していますが、完全な形で出版されたのは1997年のことでした。ここではキリエ、グローリア、サンクトゥスの3曲が歌われています。1843-46年の「6つのアンセム」は1年ごとの祝祭日を教会暦に沿ってテーマにした賛美歌集で、全体に統一感のある簡潔な仕上がりになっています。「3つの詩篇」は1843-45年の大規模な作品。詩篇の間に2曲が挟まれており、世界初録音となるトラック14の「父に栄光あれ」は「ドイツ典礼」の頌歌として作曲されたもので、メンデルスゾーンはこのテキストを他にも用いるなど大切に扱っています。最後に置かれた「夕べの祝福のために」は、彼が24歳の1833年の作品で、存命中に出版された初期のモテットです。厳粛な雰囲気を持ち、対位法には彼が敬愛していたバッハの影響が窺えます。トラック11から15では、島根県出身でリガ在住、合唱指揮者でもある山崎志野がアルトを歌っています。
ラトヴィア放送合唱団、クラーヴァ(指揮)/Latvian Radio Choir, Klava
12504020 / ONDINE / 輸入盤 ご注文へ
 

入荷日 2025/7/4

モンテヴェルディ:救済のマリアのためのミサ - MONTEVERDI, C.: Messa per Maria Salute -
アンドレア・ガブリエリ - Andrea Gabrieli (1533-1585):
 1. 戦いのアリア
クラウディオ・モンテヴェルディ - Claudio Monteverdi (1567-1643):
 2-5. 救済のマリアのためのミサ(抜粋)
 6. 救済のマリアのためのミサ - クレド(8声のコンチェルタート)(R. ウィルソンによる再構成)
 7. Ab Aeterno ordinata sum voce sola in basso
 8. Sanctus da Capella
 9. Benedictus da Capella
 10. Salve Regina - Audi Coelum
 11. Agnus Dei da Capella
 12. Pianto della Madonna a voce sola
 13. Laetaniae della Beata Vergine a due cori
 ※録音: 29 June - 01 July 2022, Berlin-Wilmersdorf, Lindenkirche, Berlin, Germany [76:43]
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1630年、海の都ヴェネツィアはペストの脅威に襲われます。時のヴェネツィア総督は、聖母マリアにペストの脅威からの解放を願い、「救済の聖母マリア」のための聖堂を建築することを誓いました。1631年になると、ペストの脅威が去り、1631年11月21日、ペストから救済してくださった聖母マリアに感謝をささげるための荘厳なミサが行われることになりました。そのミサの音楽を作曲したのが当時サン・マルコ寺院の楽長を務めていたモンテヴェルディでした。ローランド・ウィルソン率いるドイツの老舗古楽アンサンブル、ムジカ・フィアタと声楽アンサンブル、ラ・カペラ・ドゥカーレがこのミサを再構成し、録音しました。この「救済のマリアのためのミサ」で使用された楽曲がモンテヴェルディのどの作品であったかは明確にはなっていないようですが、ここでは、1641年に出版された「倫理的・宗教的な森」の中から、「グローリア」など主要な曲が選ばれています。各声部が技巧的なフレーズを競うように歌うコンチェルトタート様式による「7声のグローリア」は、輝かしい旋律と祝祭的な雰囲気がまさにペスト終焉を祝うミサにふさわしい楽曲です。また「クレド」は不完全な楽曲をローランド・ウィルソンが復元して演奏しています。他にも超絶技巧的なバスの独唱が聴ける「我、永遠より立てられ」、「アリアンナの嘆き」の歌詞を変えた「聖母の涙」、祈りに満ちた「聖母のリタニア」など充実した楽曲が典礼形式に並べられ、当時のミサに参加しているような体験を与えてくれます。ローランド・ウィルソンは17世紀ドイツ・イタリア音楽の専門家で、1975年に、ピリオド楽器グループ、ムジカ・フィアタを、1992年には声楽グループ、ラ・カペラ・ドゥカーレを創設し、ドイツ・ハルモニア・ムンディやcpoなどのレーベルで、17世紀音楽の重要な録音を残してきました。モンテヴェルディはまさに彼の主戦場。当時、ヴェネツィアで野外での行事で使用されたとされる特殊なトランペット、トロンベ・スカルチアートも使用されるなど、使用楽器にもこだわりがあります。優れた歌い手と超一級の器楽奏者たちによるモンテヴェルディの演奏は格別なものになるでしょう。17世紀ヴェネツィアのペスト終焉を祝う雰囲気をモンテヴェルディの音楽を通して感じることのできる格好の一枚です。
カペラ・ドゥカーレ、ムジカ・フィアタ、ウィルソン(指揮)/La Capella Ducale, Musica Fiata, R. Wilson
12504016 / CPO / 輸入盤 ご注文へ

デマンティウス:ヨハネ受難曲 - DEMANTIUS, C.: Johannes-Passion -
アンドレアス・ハンマーシュミット - Andreas Hammerschmidt (1611-1675):
 1. 祝祭と時間の礼拝 - 第8曲 マドリガル・モテット「ああ、イエスが死んだ」
  Fest- und Zeit-Andachten: No. 8. Ach Jesus Stirbt
クリストフ・デマンティウス - Christoph Demantius (1567-1643):
 2-4. イエス・キリストの受難と死の預言(抜粋)
  Part I: Furwahr er trug unsere Krankheit
  Part II: Da er gestraft und gemartert ward
  Part III: Wenn er sein Leben zum Schuldopfer gegeben hat
アンドレアス・ハンマーシュミット - Andreas Hammerschmidt (1611-1675):
 5. コンツェルト「我々は、自分のやったことの報いを受けているのだから、当然だが、この方は何も悪いことをしていない」
 6. 詩篇第51篇「われを憐れみたまえ、おお主なる神よ」
 7. 祝祭と時間の礼拝 - 第10曲 我らが主、イエス・キリスト
ダニエル・ゼーリヒ - Daniel Selich (1581-1626):
 8. 私の魂は悲しみのあまり死ぬほど
クリストフ・デマンティウス - Christoph Demantius (1567-1643):
 9. 受難を聴け - 福音書「イエスはキドロンの谷の向こうへ」
ハインリヒ・シュッツ - Heinrich Schutz (1585-1672):
 10. 小宗教コンチェルト集 第1部 Op. 8, SWV 282-305 - 第14曲 救いたまえ、キリスト、神の子よ SWV 295
クリストフ・デマンティウス - Christoph Demantius (1567-1643):
 11. コラール・モテット「主よ、心より愛しています」
  Deutsche Passion, nach dem Evangelisten: Da fuhreten sie Jesum gebunden
ザムエル・シャイト - Samuel Scheidt (1587-1654):
 12. 宗教的コンチェルト 第4部 - 私は心より願う SSWV 338
クリストフ・デマンティウス - Christoph Demantius (1567-1643):
 13. 福音書「そして彼らはイエスを拘束し」
ヨハン・ヘルマン・シャイン - Johann Hermann Schein (1586-1630):
 14. コンツェルト「おお、罪なき神の子羊よ」
アンドレアス・ハンマーシュミット - Andreas Hammerschmidt (1611-1675):
 15. 祝祭と時間の礼拝 - 第31曲 心よりわれ汝を愛す、おお主よ
 ※録音: 23-25 June 2022, Flemhude, St. Georg-und-Mauritius-Kirche, Germany [61:58]
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ドイツ・ルネサンス最後期の作曲家デマンティウスのヨハネ受難曲は、バッハの作品から100年以上前に作られた受難曲で、ドイツ語による聖書の言葉がルネサンス様式の全編多声音楽で歌われます。これは台詞を合唱で歌う、いわゆる「通作受難曲」というジャンルのもので、デマンティウスの「ヨハネ受難曲」はその代表的作とされています。イエス・キリストの受難の物語のリアルな再現よりも、多声音楽によるテキストの表現に重要度が置かれた受難曲なのです。この録音では、デマンティウスのヨハネ受難曲に、デマンティウスの他の作品や、シュッツ、シャイン、シャイト、ハンマーシュミット、ゼヒリウスといったデマンティウスの後輩に当たるドイツ初期バロックの作曲家の、マドリガーレのようにテキスト表現に注力されたモテットやコンツェルト様式の教会音楽が組み込まれ、受難曲を主体となるルター派の聖金曜日の礼拝を再現するかのように構成されています。名だたる古楽アンサンブルで主力として活躍してきた百戦錬磨のカウンターテナー、アレクサンダー・シュナイダー率いるアンサンブル・ポリハルモニークは、17-18世紀の音楽、主にドイツ音楽を専門とする古楽アンサンブルで、特にシュッツなど17世紀ドイツの教会音楽の演奏で世界的に高い評価を得ている今注目のアンサンブルです。この録音は、当時、ドイツの一部で用いられていたa=465 Hzのミーントーンで歌われています。その高いピッチによって強い緊張感が生み出されたポリハルモニークの歌唱は、引き締まった見事なアンサンブルでデマンティウスの音楽の真髄を引き出しています。ポリフォニックな受難曲の音楽史上の重要度とその面白さを認識させてくれるまたとない一枚です。
アンサンブル・ポリハルモニーク、シュナイダー(指揮)/Ensemble Polyharmonique, Schneider
12504017 / CPO / 輸入盤 ご注文へ

コロンナ:コンチェルタート様式による5声のミサ曲/ヘンデル:ディクシット・ドミヌス - COLONNA, G.: Messa a 5 Concertata / HANDEL, G.F.: Dixit Dominus -
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル - George Frideric Handel (1685-1759):
 1-10. 主は言われた(ディクシット・ドミヌス) HWV 232
  Dixit Dominus Domino meo (Soprano 1, Alto, Tenor, Chorus)
  Virgam virtutis tuae (Alto)
  Tecum principium (Soprano 1)
  Juravit Dominus (Chorus)
  Tu es sacerdos (Chorus)
  Dominus a dextris tuis (Soprano 1 and 2, Alto, Tenor, Bass, Chorus)
  Judicabit in nationibus (Chorus)
  Conquasabit capita (Chorus)
  De torrente in via bibet (Soprano 1 and 2, Chorus)
  Gloria Patri et Filio (Chorus)
ジョヴァンニ・パオロ・コロンナ - Giovanni Paolo Colonna (1637-1695):
 11-25. コンチェルタート様式による5声のミサ曲
  Sinfonia avanti la Messa
  Kyrie eleison (Soprano 1 and 2, Alto, Tenor, Bass, Chorus)
  Christe eleison (Soprano 1, Alto, Tenor, Bass)
  Kyrie eleison (Chorus)
  Gloria in excelsis Deo (Soprano 1 and 2, Alto, Tenor, Bass, Chorus)
  Et in terra pax (Chorus)
  Laudamus te (Soprano 1 and 2, Alto, Tenor, Bass, Chorus)
  Gratias agimus tibi (Soprano 1 and 2, Alto, Tenor, Bass, Chorus)
  Domine Deus, Rex coelestis (Soprano 1 and 2, Alto)
  Domine Fili unigenite (Soprano 1 and 2, Alto, Tenor, Bass, Chorus)
  Domine Deus, Agnus Dei (Soprano 1, Alto, Tenor, Bass)
  Qui tollis (Soprano 1 and 2, Alto, Tenor, Bass, Chorus)
  Qui sedes ad dexteram Patris (Soprano 1 and 2, Alto)
  Miserere nobis (Chorus)
  Quoniam tu solus Sanctus (Chorus)
 ※録音: 3-7 June 2024, Namur Concert Hall, Belgium
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[ボローニャ楽派の知られざる至宝と、若きヘンデルの脈動を伝える快演!]青年期のヘンデルが、バロック声楽の本場イタリアで豊かな教会音楽の伝統と最先端技法を学ぶ中で書いた初期の名作『ディクシット・ドミヌス』と、その少し前までボローニャで教会音楽の大家として活躍していたコロンナによるミサ曲のカップリング。コロンナはブクステフーデと同じ1637年生まれで、ローマでベネヴォリに師事した後1659年にボローニャ聖ペトロニオ大聖堂のオルガニストとなり、1674年以降は同じ大聖堂の楽長として活躍、同市の音楽研究会アカデミア・フィラルモニカでも若きコレッリの入会から間もなく会長に就任、晩年はローマ教皇庁からも楽長職の打診があった大家です。同時進行する各パートが主役格の存在感を示すコンチェルタート様式を使いこなし、コレッリの合奏協奏曲の声楽版ともいうべき多声の教会用合唱曲を多く残しました。楽曲構造の精緻さを損ねることなく地中海音楽のパッションを脈々と伝えるアラルコンは、その紹介者として最適の指揮者。独唱5人、5パート各4人の合唱に弦16+金管・木管計6をオルガン、ハープ、テオルボからなる通奏低音が支える編成と共に、両作品に内在する躍動感を鮮やかに引き出していきます。知と情の両輪ありきのイタリア芸術の真髄を伝える名演です。
ナミュール室内合唱団、カペラ・メディテラネア、ガルシア・アラルコン(指揮)/Namur Chamber Choir, Cappella Mediterranea, Garcia Alarcon
12504019 / RICERCAR / 輸入盤 ご注文へ
 
 

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