1 Requiem aeternam (3'20"") 2 Kyrie (4'30"") 3 Lacrimosa (2'40"") 4 Agnus Dei (2'50"") 5 Lux aeterna (4'40"") ---------- 兵庫県合唱連盟委嘱、「レクイエム“光のなかの貨物列車よ”」として2015.3/8初演され2016年に出版された楽譜の改訂版。 作品をラテン語版と日本語版に分冊した内のラテン語版。全5曲。 グレード:中級 演奏時間:約18分 [改訂に伴う変更内容] 第5曲『Lux aeterna』のFinale部分の改訂を行った(66小節から68小節のピアノパート、76小節以降全面的に改訂)。
<まえがき> レクイエム(Requiem)とはキリスト教/ラテン語による死者のためのミサ(Missa)―礼拝集会を云うのである。それは死者が天国に導かれ、迎え入れられることを祈るものである。合唱音楽において、それは民族/宗教/文化を超えた祈りの普遍性/全人類的表現となる、と私は考えている。 Requiem aeternam - 追悼の鐘の音。 Kyrie - 主題に付随する哀しみの下行モティーフ。 Lacrimosa - 5つの音によるスピリチュアル。 Agnus Dei - 上行するモティーフは希求する心。 Lux aeterna - 萌え出る新芽に射す光、そよ風。 以上5曲、阪神淡路大震災と東日本大震災への祈念とする。 この作品は、『レクイエム・光のなかの貨物列車よ(全10曲)』からラテン語テキストによる5曲を取り出し、一冊としたものである。(和合亮一作詩の部分は「光のなかの貨物列車よ」として出版。) 以下に『レクイエム・光のなかの貨物列車よ』の演奏順を示す。 <パターン1> 1)Requiem aeternam 2)光のなかの貨物列車よ<1> 3)Kyrie 4)光のなかの貨物列車よ<2> 5)Lacrimosa 6)光のなかの貨物列車よ<3> 7)Agnus Dei 8)光のなかの貨物列車よ<4> 9)Lux aeterna 10)光のなかの貨物列車よ<5> <パターン2> 1)Requiem aeternam 2)Kyrie 3)Lacrimosa 4)光のなかの貨物列車よ<1> 5)光のなかの貨物列車よ<2> 6)光のなかの貨物列車よ<3> 7)Agnus Dei 8)Lux aeterna 9)光のなかの貨物列車よ<4> 10)光のなかの貨物列車よ<5> ラテン語典礼文と日本語詞は交互に歌われる。日本語詞の曲は“語る”ような音楽、ラテン語詞の曲では“歌う”音楽、と、ちょうどレチタティーヴォとアリアのような関係性で作曲をおこなった。 尚『光のなかの貨物列車よ』中の2曲のIntermezzoは演奏しない。 この他、2つの曲集からの任意曲のピックアップと自由な並べ替え―明るいLux aeternaが終曲でもいい―によって演奏して構わない。(千原英喜)
千原英喜
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