1. ありがとう (3’30”) 2. 雑踏 (3’30”) 3. 道順 (3’40”) 4. 祈りの輪 (5’00”) 5. 平凡な一日 (4’50”) ---------- 2023年10月22日、女声合唱団ル・ランディによる委嘱初演作品。「幸せとは何か」と考える詩を終曲に置き、前の4作品は曲ごとに違った視点による人生のワンシーンを提示するという構成。終曲で各曲の一部分がちらりと顔を覗かせている。3曲目が安定感のある作品でアンコールとしても最適。いろいろな「愛」をテーマにした心温まる作品。全5曲。 グレード:中級 演奏時間:約20分30秒 <まえがき> 「五つの愛の言の葉」は当初は混声四部編成で委嘱された作品で、その初演を聴きに来てくださったル・ランディ団員さんのリクエストに応じて女声三部編成のものが作られることになりました。留め置いた音をそっと掌に取り上げ、再び机の上で組み立て直すかのような作業となりましたが、初めてリハーサルで通して演奏を聴いた時には、アンサンブルの綾がとても彩り豊かな印象で、自分自身でも全貌までは予想していなかった音風景がそこには広がっており、女声で表現されるからこその説得力や表現力に意外な驚きと喜びを感じずにはいられませんでした。選び抜かれた谷 郁雄さんの言葉紡ぎ、創作の始点から初演までの行程を共に歩む合唱団の皆さん、平面的な楽譜から音楽を立体的に構築・造形する指揮者・安達陽一先生、ピアニスト・秋野淳子さん、そして出版にあたり多大なるご尽力をいただいた浄書業者さん、皆様方の有形無形の力強いサポートとプロフェッショナルな力が結集されてこの楽譜がここに完成し、多くの方々の想いの結実としてこの楽譜を皆様のお手元にお届けできること、実に感慨無量です。(松波千映子)
松波千映子
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