1. 手(山村暮鳥) (2’10”) 2. 私と小鳥と鈴と(金子みすゞ) (3’20”) 3. 花のゆくえ(竹久夢二) (2’10”) 4. 春の空(野口雨情) (2’00”) 5. 虹の輪(立原道造) (4’15”) ---------- 2021年12月26日、Trinity 19th Concertによる委嘱初演作品。 無伴奏女声合唱のための「きまぐれうた」の続編にあたり、同じく5人の詩人の作品をテキストとした曲集。 無伴奏女声4部ではあるが軽やかに歌え、曲ごとに色彩豊かである。全5曲。 グレード:中級 演奏時間:約14分 <まえがき> 無伴奏女声合唱のための「いろどりうた」は2015年にカワイ出版より発売された無伴奏女声合唱のための「きまぐれうた」の続編となる組曲です。「きまぐれうた」を委嘱、初演してくださいました平井保先生より、再び無伴奏女声合唱組曲を作曲させていただく機会を頂戴し、前作同様に5人の詩人(山村暮鳥、金子みすゞ、竹久夢二、野口雨情、立原道造)の詩をテキストとして拝借し作曲をいたしました。組曲タイトルは色とりどりの、という意味を込め、「いろどりうた」と命名しました。 少人数での女声アンサンブルのための作品であることはもちろんのこと、各曲のキャラクターやテンポ設定もどことなく「きまぐれうた」と似ていますが、前作がほぼ長調系の作品で占められていたのに対して、今作では第3曲の「花のゆくえ」が短調系の作品となっています。また、詩人の生きた時代が明治から昭和初期という点も前作とは異なる部分です。4人から演奏が出来る4声でdiv.無しの作品ですので、大人の皆様はもちろんのこと、中高生の皆様にもアンサンブルを楽しんでいただきたい作品です。 初演においては、平井保先生のご指導のもと、Trinityのメンバー8人により緻密なアンサンブルと清廉な演奏をご披露いただきました。改めてまして、平井保先生、Trinityの皆様に深く御礼申し上げます。(土田豊貴)
土田豊貴
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