1. 3年後に咲く花 (2’20”) 2. 一歩 一歩 (2’30”) 3. まどかな夢 (2’30”) ---------- 2022年7月16日、「“円”女声ハーモニー第12回演奏会」にて初演。 詩は合唱団員から寄せられた思いのこもった言葉をもとに、作曲者が構成。 やさしい二部合唱であるため取り組みやすく、おかあさんコーラスの1ステージに最適。全3曲。 グレード:初級 演奏時間:約7分20秒
<まえがき> 「まどかな夢」は、兵庫県川西市で活動されている“円”女声ハーモニー40周年記念としてご依頼頂いた作品です。 大切にしたいと考えましたことが2つございます。ひとつは、団の皆様が歌って来られたその時々の想いを大切にすること、そしてもうひとつは、明日からの未来に向かってその想いをつないでいくことです。 合唱練習に厳しい制限が課される中にあっても、“円”女声ハーモニーの皆様は、慣れないモバイル・ネットワークを駆使して密に連絡を取り合い、励まし合いながら、結束と信頼をさらに強く結んでこられました。その中で、集まれる貴重な時間を活用して、おひとりおひとりの想いを語り、書き連ねて頂いた貴重な言葉の数々を、作詩材料とさせて頂きました。 皆様に頂いた言葉の一部、あるいは複数を組み合わせて創作致しましたのが、「3年後に咲く花」「一歩 一歩」「まどかな夢」の3つのテキストです。 「3年後に咲く花」は少々説明が必要かと思います。3年後に花の咲く種というものが実際あるそうで、それを重い病を抱えたご友人が大切に植えて下さったというある団員さんの経験談から、ご友人を想うお心に寄り添いたいと願ったのが1曲目です。 「一歩 一歩」は多くの団員さんの言葉の中に、しなやかに逞しく前を向こうとするエネルギーを感じたことから。 「まどかな夢」は皆様の書いて下さった想い出のキーワードを組み合わせ、優しくまろやかな夢の情景を切り取るように仕立てました。 シンプルでありながら、歩んでこられた人生の豊かさを込められる作品にと願って作らせて頂きました。ここに込められた想いは、多くの女声合唱団の皆様に、やわらかく共感して頂けるのではないかと思っております。 大切な記念の作品を託して下さった安川裕子先生と“円”女声ハーモニーの皆様、そしてこれからこの作品に取り組んで下さる皆様に、心より御礼申し上げます。(なかにしあかね)
なかにしあかね
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