1 (そことここ)(ca.5'20"") 2 (さかいめ)(ca.5'30"") 3 (めざめるための穴が通じる)(ca.1'40"") 4 (叫びは音をたてることとは違う)(ca.6'00"") 5 (去り得ぬ者の歌声)(ca.5'10"") ---------- 『春に』を代表に名作合唱曲を生み出してきた木下牧子×谷川俊太郎による混声合唱組曲。東京混声合唱団が委嘱した作品で、2022年3月5日(杉並公会堂 大ホール)東京混声合唱団 第258回定期演奏会(指揮:大井剛史/ピアノ:斎木ユリ)にて初演された。テキストは、タラマイカ族という少数民族の創世記とも言うべき口承文学の断片が、スウェーデン語からウルドゥ語、英語、そして日本語に筆記、口承されてきたという設定の谷川俊太郎による1978年刊行の同名の創作詩集。力強くシンプルな文体の叙事詩的なテキストから自由に発想し作曲した結果、ユニゾンの使用、その残響としてのクラスターや反復リズム、複雑に移ろいゆく響きや広いダイナミックレンジが特徴の意欲作が出来上がった。声の重なり合いが生む熱狂的なエネルギーによって、合唱音楽ならではの高い音響効果を描く作品。コンクールの自由曲としてはもちろん、演奏会など様々な場面で演奏いただきたい。 [難易度]中級 [対象]高校生・大学生・一般合唱団
木下牧子
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