ありがとう (3’40"") ---------- 作曲者が属しているアンサンブル団体のアンコールとして歌曲として作曲され、その後、多くの合唱団にも歌って欲しいという作曲者の希望があり色々なバージョンの合唱曲として生まれ変わった。本書は女声三部の編成。 多くの人に対しての感謝の気持ちを込めて「ありがとう」を伝えたい、そんな詩人と作曲者の想いが詰まった小品である。アンコールにふさわしい1曲。 グレード:初〜中級 演奏時間:約3分40秒
<まえがき> 2018年1月、鹿目真紀さん(俳優)と林眞美さん(ソプラノ歌手)とのユニット「麓(ふもと)」での公演に際し、アンコールピースとしてオリジナル歌曲「ありがとう」を作曲させていただき、この公演の中で私のピアノと共に初演させていただきました。 私は、大学在学時より声楽作品を創作することが多く、大学同期の林さんとは在学時より共に演奏などの活動をしてきた仲です。 私は近年、合唱の作・編曲のご依頼をいただくことが多くなり、合唱関係の方々にお世話になることが増えてきました。何か作品という形でお返しができないものかと思っていた時、半田暁先生(バリトン歌手・指揮者)のお声かけで「女声4部合唱とピアノ版」を、早川由章氏(合唱指揮者)のお声かけで「女声2部合唱とピアノ版(カワイ出版)」岩本達明先生(指揮者)からのお声かけで「混声合唱とピアノ版(カワイ出版)」を作ることになりました。続いて、「ア・カペラ混声合唱版(カワイ出版)」も作成し、今回アンサンブル・クノスペンさんの委嘱で「女声3部合唱とピアノ版」を書かせていただきました。 出版にあたり、作詞の鹿目さんからメッセージをいただきました。
????????? この『ありがとう』の歌詞はいつも応援してくださる方々の顔を思い浮かべながら作りました。 私達「麓」は何度か麓コンサートを行っておりますが、誰かに支えていただき、応援していただかなければ、コンサート自体行うことができません。 皆さまの顔を見て、ひとりひとり感謝の気持ちを伝えたいという思いの元にこの歌詞を書きました。 私の詞と林さんの歌で、首藤さんのお力添えの元、私達の気持ちを皆さまにお届けできる作品を作れたことに感謝致します。 沢山の方に歌っていただき、皆さまにとって大切な1曲になれば嬉しいです。 ?????????
人は一人で生きてゆくことはできません。人々が関わり互いに補い合う「社会」という構造において、「感謝すること」は言うまでもなく普遍的なものではないでしょうか。また、今まで当たり前のように演奏や創作など様々な表現活動ができたこと、そしてそれらは疎か、今生きていることがどれだけ「有り難い」ことでしょうか!昨今、改めて実感しています。 「ありがとう」という想いが、本作品を通じて「あなた」に届くことを願います。(首藤健太郎)
首藤健太郎
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