こころの色 (3’45”) ---------- 〈参考音源〉 指 揮 上村誠一 ピアノ 岩本果子 合 唱 合唱団碧
「こどもコーラス・コレクション-シニア-」の第11弾。 ピアニストとしても活躍する作曲者ならではの説得力あるピアノの音使いと、美しくメロディックな合唱が織りなす世界が大変魅力的な作品。場面転換も映える作品であるため、コンクールの自由曲として最適な同声合唱ピースである。 参考音源が視聴できるQRコード・解説者による演奏ポイント付き。 グレード:中級 演奏時間:約3分45秒
<まえがき> 皆さんは「こころ」がどこにあると思いますか? そして何色をしているか考えたことはありますか?
今も昔も、世界では争い事があり、悲しく辛い思いをしている人が沢山います。生きていく中で、幸せを望まない人はおそらく誰もいないでしょう。この詩を読んだ時、家族や友達、そして近くにいる人達に対して皆んなが思いやりのある心で接すれば、もっともっと穏やかで優しい世の中になるのでないだろうか、という思いが込み上げてきました。 ピアノの前奏は、こころの色ってなんだろう?と思う気持ちを表現しています。 5小節目からは、自分が今まで何を思って生きてきたのか、そしてあなたは何を考えて生きてきたのか、と問いかけるような曲調を意識しました。 51小節目からは、世界が平和になることへの願望を表現しており、自分の思いが溢れて音の世界も一気に広がっていきます。 「あかんぼうのこころは白紙」では一度気持ちが落ち着き、赤ん坊を大切に見守っているかのように、とてもシンプルな音になります。しかしまた様々なハーモニーに変化していき、色に染まっていく様子を表現しています。 最後は自分だけがきれいな色ではなく、世界中の人々がきれいな色に染まって、平和で、そして未来が明るいものであってほしいというメッセージを込めています。 人生は楽しいことだけではなく、辛いことや苦しいことも経験します。しかし、その様々な経験があるからこそ、人や自然に対して優しく接することができるのではと思います。この曲を通して、皆さんの思いを沢山表現していただけたら嬉しいです。(松下倫士)
松下倫士
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