かけていく (2’50”) ---------- 〈参考音源〉 指 揮 吉田 宏 ピアノ 岩本果子 合 唱 合唱団あたらよ
「こどもコーラス・コレクション-ジュニア-」の第11弾。 菜の花畑をかける情景が見える詩とその画が映し出されるよう紡がれた旋律が、歌い手・聴き手の心をあたたかく包み込むような作品。こどもだけでなく大人も一緒に愛唱したい音楽になっている。 グレード:初級 演奏時間:約2分50秒 参考音源が視聴できるQRコード・演奏アドバイス付き。
<まえがき> 春。それはわーっと走り出したくなるような季節。野呂昶さんの詩は、春のやわらかい色と、「あなた」と「わたし」の無邪気なやりとりをえがいています。 どんなものでも子どもの今見るのと、大人になってから見るのとではものの見え方がまったく違います。みなさんには今のうちに、いろいろな経験をしてほしいのです。大人の皆さんにはわかるかもしれませんが、「子ども時代」はもう二度とやってきません。「子ども時代」に見たものは、大人になってからも世界をあざやかに色づけてくれます。 この歌は二つのパートに分かれていますが、一緒にそろえて歌うところと、おたがいに言葉をかけあうように歌うところがそれぞれあります。そろえて歌うところは元気に! かけあうところは、できればおたがいの歌を聴いてみましょう! どんなふうに歌っているかな? この歌を歌うみなさんのまわりには菜の花畑はありますか? ぜひ行ってみましょう。春の菜の花畑はたぶんほとんどのみなさんよりも高く伸びています。でもこの歌詩にあるように、かけながら見えかくれできるのは今だけなのです。そのうちにみなさんは菜の花の背たけを追い越すでしょうから。 そして、みなさんの歌で、見わたすかぎりの菜の花畑をえがいてくださいね。(西下航平)
西下航平
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