1. かなりや (2’05”) 2. 揺籃のうた (3’00”) 3. あの町この町 (2’30”) 4. シャボン玉 (1’15”) 5. 夕日 (1’30”) 6. 雨降りお月さん (2’45”) 7. みかんの花咲く丘 (2’50”) ---------- 2022年1月「しまねカンタート2022」、同年3月「あんさんぶる めい コンサート」にて初演。昔懐かしい大正から昭和にかけての童謡・唱歌を女声三部合唱にしたもの。「夕日」「みかんの花咲く丘」以外の5曲は既刊の「にほんのうた 1」(混声)にも収録されており、ピアノ伴奏が同じなので混声合唱団との合同演奏が可能である。全7曲。 グレード:中級 演奏時間:約16分 <まえがき> これまでにさまざまな日本の歌…唱歌、童謡、民謡やわらべうた、歌謡曲、または日本で愛唱されてきた外国の歌…を編曲する機会があり、その一部は「見渡せば」「ふるさと」「赤い靴」「どこかで春が」「ふじの山」「にほんのうた1〜4」などにまとめられています。それらのうち、女声合唱版のなかった大正時代の童謡6曲(うち5曲の混声版は「にほんのうた1」所収)と、戦後の童謡《みかんの花咲く丘》を、桐生で活動する合唱団「あんさんぶる めい」の皆さんの依頼で女声合唱用に編曲しました。《夕日》と《みかんの花咲く丘》の2曲にも先行する混声合唱版がありますが、女声合唱版が初めての出版となります。 童謡第1号といわれる《かなりや》が生まれてから100年を過ぎた今、これらの童謡を歌う子どもはほとんどいなくなり、往時を懐かしむおとなのための歌となってしまった感がありますが、懐かしさのためというよりは芸術歌曲として、そして時代を記憶する歌としてこれらの童謡を味わいたい、というのが編曲のスタンスで、原曲の気品を保つよう、複雑なハーモニーや合唱の技巧を凝らすことは極力避けるよう心がけました。(寺嶋陸也)
寺嶋陸也:編曲
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