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52203011 定番!! 昭和あたりのヒットソング 男声合唱ピース 「ルビーの指環」 楽譜 定番!! 昭和あたりのヒットソング 男声合唱ピース 「ルビーの指環」
[カワイ出版]

(在庫1冊)

880円

ルビーの指環   (4’30"")
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1981年2月に発売された寺尾聰の6枚目のシングル。タイヤのコマーシャルソングとなり、1982年春の選抜高校野球の入場行進曲にも選ばれた。音楽番組でも連続1位の記録を樹立した。今もなお本人だけでなく多くのアーティストにより歌われる曲である。ややア・カペラ風の前奏から始まり、男声合唱の魅力を存分に引き出した厚みのある奥行きのある四部合唱となっている。
グレード:初〜中級
演奏時間:約4分30秒

<まえがき>
 1981年に発表された『ルビーの指環』は、昭和という時代を象徴する名曲であり、日本の音楽史に残る大ヒット曲となりました。寺尾聰さんとその歌声が渋くて格好良かったことも大ヒットの要因であったことは確かでしょうが、詩を読んでみると、恋人との別れを完全には消化しきれていない男の心情と秋から冬にかけての情景描写とが相まって、何とも美しき哀愁が漂っています。その世界観をさらに昇華すべく、アウフタクトから始まり短調を基調としたコード進行からなるコーラス(通称「サビ」)、対照的なヴァース(「サビ」へと続くセクション)、前奏や間奏の印象的なギターのリフ(リフレイン、の略。繰り返される特徴的な短い旋律、リズム、音型のこと)、転調を経て覆い被さるかのように繰り返されるコーラスといった洋楽の定型に基づく構成の妙により、いくつかの時代を経ても色褪せることなく多くの人々を惹きつける名曲として認知されているのだと思われます。
 この編曲では、ピアノパートが重要な役を担います。曲全体のビート感を維持するリズムセクションの役割に加え、繰り返し表れる印象的なリフをも一手に引き受けます。合唱はピアノの作り出す音楽的ベースにしっかり乗って、グルーヴを統一して歌うことを心がけるといいでしょう。スウィング表記がある箇所は特に肩の力を抜いて歌って下さいね。印象的な“サビ”は、アウフタクトからいきなり6度もの跳躍上行をしてから、終わりに向かってオクターヴ以上も下行し続けます。サビとしては珍しい下り一方向のメロディーラインですが、音型が下るからといって力が抜けてしまわないように。16分音符で書かれているリズムは細かく見えて焦ってしまいがちですが、言葉を大切に、そして2分音符毎の定速的なハーモニックリズム(コードが変化するペース)を感じながら、リラックスして落ち着いてフレーズを歌い進めましょう。続くヴァース部〔c〕はサビとは対照的に長調且つ緩やかなハーモニックリズムから始まりますが、和声的にもリズム的にも、サビに向かっての緊張感の増幅を際立たせると曲に立体感が生まれるはずです。後半はサビが形を変えて何回も繰り返されますが、変化をつけながらも曲としての一貫性を忘れることなく全体をバランスよくまとめてください。
 この編曲に先立ち、混声合唱用とピアノソロ用にそれぞれの特性を生かしたアレンジをする機会を得ましたが、男声合唱の魅力を表現するセクションを冒頭に付加した他、音色を変化させるために、様々なの工夫をしたつもりです。男声だからこそ発揮できるこの曲の真髄を存分に引き出して、曲の世界観に浸りながら楽しく気持ちよく歌ってもらえると嬉しいです。(松波千映子)

松波千映子:編曲
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