1. どんなときも。 (4’30”) 2. 勝手にしやがれ (3’50”) 3. 贈る言葉 (3’30”) 4. 大空と大地の中で (3’40”) 5. また逢う日まで (2’40”) ---------- 演奏会の最後にアンコールは付き物。むしろそれを楽しみに聞きに来られるお客様もいらっしゃるのでは? 「今日はこれで終わり」という別れの意味だけではなく「これから新たな人生への旅立ち」という意味も含めた、涙無しでは歌えない曲や妙に盛り上がる曲を、他の曲の練習に影響しないようにやさしめのグレードで男声四部合唱にまとめたもの。 グレード:初〜中級 演奏時間:約18分10秒 <まえがき> 私がPOPSのアレンジを始めたのは音大の学生の時だった。“合唱”というと、縁遠い人たちからは、ある種偏ったイメージを持たれ敬遠されがちな時代…。「もっと合唱を身近に感じてもらいたい」「皆が普段聴いている曲を、声のハーモニーで表現するとこんなにカッコイイんだよ!」ということを伝えたくて、POPSを歌い始めたのがきっかけだったように思う。当時は今のようにシャレた(?)POPSの合唱アレンジというものがあまり手に入らず、「それなら自分で作ればいいのでは?」というのがスタートだった。そしてそれが今の私の原点になっている。 今回は“アンコールに適した曲”というテーマで、誰もが耳にしたことのあるPOPSの名曲を集めた。「大空と大地の中で」は、2011年に起きた東日本大震災の復興支援としてカワイ出版が実施した「日本中に歌声を『歌おうNIPPON』プロジェクト」のために混声三部合唱版として提供したものを、混声四部合唱版に編み直し収録した。 混声版・女声版に続き、男声版を出すにあたって「男声版ならではのアンコール曲を」との要望があり「勝手にしやがれ」を書き下ろすこととなった。歌詞・音楽ともに映画の1シーンを観ているようなドラマティックな世界観、そして “ジュリー” 本人の歌唱力の高さと艶っぽい格好よさ、惹き込まれるパフォーマンスと、この時代を代表する名曲であると共に、もし知らない世代の方でも、この歌を通して魅力が伝わればなお素敵なことである。まさに「男声合唱」で歌ってほしい曲であると思い編曲をした。 アレンジに際しては、アンコール曲の練習にあまり時間がとれない皆さまの事情も考慮し、なるべく歌いやすくシンプルに。そして単曲でも使用でき、かつ全曲通して1つのステージとしても成り立つような選曲・構成とした。いままで練習期間や演奏時間の関係でメドレーシリーズに取り組めなかった合唱団の皆さまにも、ぜひ気軽に歌っていただけたらと願う。 最後に今回の出版にあたり、ご協力いただいた皆さまに心からの感謝を。 そして、また歌声が日本中、世界中の人々の心を温かく包みゆく日が来ることを祈りつつ…。(三沢治美)
三沢治美:編曲
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