STARS (4’00”) ---------- 宇宙の「星」がテーマで、壮大でありながらもどこか近さも感じるユニークなテキスト。力強く印象的な主題が曲中の要所に散りばめられているため、場面が変化しても統一感が構築された音楽である。 小学校や中学同声の自由曲として歌いごたえがある作品。 参考音源が視聴できるQRコード・合唱指揮者による演奏アドバイス付き。 なお、作曲者は2020年度朝日作曲賞(合唱組曲)を受賞し、気鋭の作曲家として注目されている。 グレード:中級 演奏時間:約4分
<まえがき> この詩では宇宙に輝く「星(のひかり)」について扱われていて、しかもそれらが「わたしたち人類と同じように生活しているのだろう。」というおもしろい発想のもとで描かれています。曲を付ける際に、そういった壮大で手の届かないものに対する不思議なワクワク感を歌で表現できるよう心がけました。曲全体の雰囲気や旋律のかたちを、異なるセクションでも統一させることで、一曲としてまとまるように、印象的に響くよう努めました。 演奏にあたっては、全体的に音楽がどんどん前向きに進むようスピード感を意識していただけると嬉しいです。同時にフレーズひとつひとつの緩急の付け方や音色の違いに意識を向けることが出来れば、きっと充実した音楽に仕上がるでしょう! また「誰が何のために…」からのダイナミックな音づかいに対して、その直後の静かなセクションではテンションを抑え、それまで以上に音や言葉に寄り添うように表現することで、曲の展開がわかりやすく感じられ素敵な演奏になると思います。 宇宙の遥か遠くの場所で輝いている星のひかりたちも、きっと遊んだりケンカしたり(もしかすると恋したり…?)、それぞれが異なるひかりを放って生きているはずです。そんなひかりたちのように、どうかみなさんらしい光り方で演奏してください!(根岸宏輔)
根岸宏輔
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