1. 太陽と地球 (まど・みちお 詩)(4'30"") 2. しずく (川崎 洋 詩) (2'15"") 3. あお (谷川俊太郎 詩) (3'30"") ---------- 作曲者が水と空気に恵まれた地球を思って選んだ、まど・みちお、川崎 洋、谷川俊太郎の詩による曲集。シンプルながら丁寧に編まれた、無伴奏女声合唱らしい澄み切った作品。全3曲。 グレード:中級 演奏時間:約10分15秒
<まえがき> 10名ほどの女声メンバーで活動している「カマンベール」のために、2015年の終わりに「しずく」を作曲しました。これをきっかけに「あお」「太陽と地球」を加え、「地球」というテーマで組曲としてまとめたものがこの『地球のうた』です。このたび出版の運びとなりましたことをたいへん喜ばしく思います。 いつもわが子を気にかける親の温かい思いが重ね合わせられた「太陽と地球」、はるか遠い昔から続く生命の営みを想像したくなる「しずく」、地球の青さの不思議を考えさせる「あお」、これら3つの詩はそれぞれに独特の魅力があり、作曲の意欲を大いにかきたてられました。シンプルで透明感のある無伴奏女声合唱の響きをイメージしながら、それぞれの詩の雰囲気や情感に合うメロディーとハーモニーを探し求めることは、試行錯誤を伴いながらもやりがいのあるものでした。 宇宙に存在するたくさんの星々について思いをめぐらせる時、太陽のもたらす光と暖かさに恵まれながら水と大気のある惑星である地球に暮らしているということは、何か特別なことではないのだろうかという思いがしてきます。水のしずくの美しい姿や、海と空の青色は、もしかすると地球でしか見られないものなのかもしれません。そのような思いをこの『地球のうた』を手に取ってくださる皆さんと共有できるように願っています。(松崎泰治)
松崎泰治
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