The New House (2’00"") ---------- 英国在住の世界的作曲家・藤倉大、最初の合唱曲。テキストは、「戦争詩人(従軍して戦いを詩にする)」として知られるエドワード・トーマスであるが、この詩は戦争ではなく、家にひとり籠る閉塞感・孤独感を表現したものである。作曲者はこの心の動きに細妙な和声を用いて作曲している。 グレード:中級 演奏時間:約2分
<あたらしい家 (1994)> この曲は、僕がイギリスの高校に通っていたころ(当時多分17歳)に書いた曲です。 高校の音楽の授業の課題で、第一次世界大戦で戦死したエドワード・トーマスの詩に、歌曲を作曲せよ、というものでした。その時に僕は何故か、合唱曲にしよう、と思ったのでしょう。 数年前、この母校の高校の新任音楽主任から連絡がありました。 教室の整理をしていたところ、この曲の手書きの楽譜が見つかったとのこと。 そして、これを学生達で合唱してもよいか、という問い合わせでした。 そこで、その楽譜をスキャンして送ってもらったのですが、見たとたんに、これは確かに、自分が高校生の頃作曲し、合唱された作品だったなあ、と思い出しました。 ちょうどその頃、東京混声合唱団の音楽監督・理事長の山田和樹さんから、アンコールで歌えそうな作品はあるかな?と訊かれたので、この10代の作品をご紹介しました。 作曲から20年以上もたって、再演された作品になりました。(藤倉 大)
藤倉大
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