1. さびしい宇宙(ca.6'50""/短縮版 ca.6'10"") 2. ほんのすこしの言葉で(ca.4'10"") 3. 花の空想(ca.4'15"") ---------- 彩り豊かで多才な作風を持つ山下?加による貴重な男声合唱組曲。川越高等学校音楽部とOB会によって、第70回定期演奏会記念事業として委嘱され、2021年7月24日(ウェスタ川越 大ホール)埼玉県立川越高等学校音楽部 第71回定期演奏会(指揮:國弘雅也/ピアノ:大賀美子)にて初演された。知的、清純な作風で、昭和期における抒情詩新風として迎えられた丸山薫の、生物や人間、詩作への愛をうたった3つの詩に、男声合唱ならではのダイナミックさと繊細さを持つ歌とピアノが付曲された。〈さびしい宇宙〉は太古から続くカエルの鳴き声が宇宙へと広がっていく雄大さを、〈ほんのすこしの言葉で〉は言葉に向き合い詩を描くことの美しさを、〈花の空想〉は厳しい冬から喜びの春に移る満ち溢れる期待感を、高らかに歌いあげる。普遍的な詩の内容からコンク―ルを始め、様々な場所で世代や人数を問わずに演奏効果を得られる作品である。〈さびしい宇宙〉は短縮版も掲載。
山下祐加
|