音楽の木 (4’30"") ---------- 愛知県合唱連盟60周年記念歌。2021年6月の愛知県合唱祭にて初演。74本の街路樹1本1本に思いを巡らせた詩の一つ。穏やかな音楽を通して、私たちには歌がある、逢えなくても歌うことで誰かとつながっている、分かち合いたいという思いのこもった作品。全員合唱やアンコール向けの無伴奏混声四部合唱。同時出版の同声三部合唱との合同演奏も可能。 グレード:初〜中級 演奏時間:約4分30秒 <まえがき> 2020年春から、私達は「歌が歌えない」日々を経験しました。「歌」受難の日々は、誰も想像していなかったほど長期間に及びました。 2019年からご依頼頂いていた愛知県合唱連盟60周年記念の愛唱歌も、当初のご要望は、声高らかに喜びを歌い上げるテキスト、音楽スタイルのイメージでした。2021年6月に延期となった合唱祭での初演に向けて、私は、1年半の間持ち歩いた和合亮一さんの詩集『木にたずねよ』から、この「音楽の木」をご提案しました。静かな、静かな、私達には歌があると自分に言い聞かせるような、逢えない人とつながろうとするような、大切な人とそっと分かち合うような・・・そんな歌を、今こそ歌いたい。「音楽の木」は、愛知県連の皆さまと共に育ち、作品となりました。 大切な60周年の記念歌を託して下さいました河辺泰宏理事長はじめ愛知県合唱連盟の皆さま、心の窓に柔らかな光が差し込むような素晴らしい詩を生み出して下さいました和合亮一さん、この場を借りて厚く御礼申し上げます。(なかにしあかね)
なかにしあかね
|