コップがポン! (3’20”) ---------- 合唱をはじめたばかりの子どもも楽しく歌える易しいシリーズ「こどもコーラス・コレクションージュニアー」の第3弾。 メルヘンチックで愉快なテキスト。登場する「コップ」が非常に滑稽である。言葉のリズム・響きを感じることができるよう、作曲者ならではのポップな音楽が作られ、こどもコーラスの新たな楽しさが発見できる作品。また、手拍子や少しの動作が入ることで音楽の色をさらに明るくしてくれる。 巻末には参考音源が試聴できるQRコード・演奏アドバイス付き。 グレード:初級 演奏時間:約3分20秒 <まえがき> 子どもが鼻歌混じりに口ずさめるような、覚えやすい曲を作りたいと思っていた時、偶然にもぴったりなこの詩と出会うことができました。この詩には、ポンっと(ポップコーンがフライパンからはじけるように!)コップのキャラクターが本の中から飛び出してくるような生き生きとした世界観が詩の中にすでに存在しています。「コップ」という、それ自体がリズミックでアクセントが明確な単語をきっかけに、そのことばの力を借りながら音型とリズムのモチーフが自然と立ち上がり、そして言葉に導かれるようにメロディーが出来上がりました。オプションとして書いてある後半繰り返し部分のリズムは、コップが楽しそうにサイドステップしながら歌っているイメージを思い描きながら、最後にはコップがポン!と飛び出すようなその場で出来る簡単な動きも思いつきました。動きは指示の通りでなくて構いません。感じるままに、体全体でこの詩から想像するイメージを演奏(:演じて奏でること)してくださいね。 学校における授業内の歌唱を含め、“歌う”というとてもシンプルで人間的な行動に制約がかかる事態が続いています。そんな時でも、そんな時だからこそ、心を彩り豊かにしてくれる音楽が子どもたちのそばに常にあって欲しいと願っています。日々の生活の中に、そして子どもたちの心の中に、いつでも歌がありますように。(松波千映子)
松波千映子
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