まちぶせ (3’00"") ---------- 1976年6月にリリースされたシングル曲、後に1981年に石川ひとみのカバーシングルとして発売。石川ひとみの最大のヒット曲であり、松任谷由実本人によるカバーシングルも1996年に発売され、他に多くの歌手により歌われ、現在も耳にすることが多い。最初に歌った歌手の三木聖子の実体験をもとにした曲であり、後年の石川ひとみも同じ体験があり共感が出来たという。石川ひとみの透明感のある歌声が、つらい片思いをさらにせつなくさせる。原曲のイメージを生かした女声三部合唱。 グレード:初〜中級 演奏時間:約3分 <まえがき> 荒井由実作詞・作曲で、1976年に三木聖子のシングルとして発売され、1981年に石川ひとみがカバーして大ヒットとなった楽曲です。その後、ユーミン自身によりセルフカバーされ、昭和・平成と時代を越えて数々の歌手に歌われています。私自身は石川ひとみ時代を知りませんでしたが、この曲の印象的なサビ(好きだったのよ あなた〜)は知らず知らずのうちに耳馴染みがありました。今回改めて楽曲と向き合い、何とも中毒性のあるツーファイブ進行や、低めのA メロと寄り添うタンゴ調リズム、サビの哀愁漂うメロディーライン…楽曲を形作る要素の絶妙なマッチングに唸りました。 合唱編曲に際しては、合唱パートは基本的にシンプルに、原曲のムードで気持ちよく歌えるように書いています。メロディーの上下に漂うオブリガートは原曲のストリングスを元にしており、この魅惑的なラインも楽曲に彩りを添えています。メロディーの中に所々スタッカートのついた音がありますが、粒を立たせてスパイシーに、ぜひアイドルっぽく歌ってください。練習番号【G】からの後奏は3声のアンサンブルとリズムを楽しんで。パートごとに順に重なっていく部分など、階段状にきれいに決まると素敵です。最後の小節は、ソプラノで高音に上れそうな方はぜひ上パートにチャレンジしてみてください。下のラの連打のみでもかっこ良く決まります。 ピアノパートは、少しアレンジを加えてややピアニスティックに書いています。前奏や間奏、後奏などピアノが主役になる部分はのびのびと歌って、歌が入ったらリズムをピリッと効かせてメリハリを持って演奏してください。(名田綾子)
名田綾子:編曲
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