1. どのようにあなたが歌われるのか (4’00”) 2. 私の歌は飾りを脱ぎすてた (4’20”) 3. あなたのために歌うべく (3’20”) 4. この朝の空は (4’40”) ---------- 3曲からなる無伴奏混声合唱のための「歌うことを」と、混声合唱とピアノのための「この朝の空は」(単一楽曲)を併せた作品。両者とも田中豊輝の指揮により委嘱初演。前者はタゴールの詩より描き出される宗教や紡ぎ出された厳粛な音楽を併せ持った作品。後者は同じ詩人の詩に息づく光や生命や歌という言葉たちを明るくさわやかに表現した作品。全4曲。 グレード:中級 演奏時間:約16分20秒 <まえがき> アジア人初のノーベル賞受賞者である、インドの詩人ラビンドラナート・タゴールの詩をテキストとする本作は、詩に息づく歌や光、生命という言葉達を前向きな音楽として素直に楽想に反映させた作品となっています。作曲段階で強く意識した訳ではありませんが、タゴールの影響から、作品を通して僅かながら宗教の香りが滲み出ていると感じる曲集となっています。 ア・カペラの3 曲は無伴奏混声合唱のための「歌うことを」として、「この朝の空は」は単曲でそれぞれが初演されましたが、今回の出版に際して「タゴールの詩による4つの歌」という曲集として生まれ変わることになりました。ですので、演奏に際しては、「タゴールの詩による4つの歌」として歌っていただいただくのはもちろんのこと、無伴奏混声合唱のための「歌うことを」として歌っていただいても構いません。 最後になりますが、全ての曲で初演の労をお取りいただきました指揮者の田中豊輝氏に感謝の意を捧げると共に、初演、並びに出版に際してご尽力いただきました皆様に深く御礼を申し上げます。(土田豊貴)
土田豊貴
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