夢想花 (5’00"") ---------- 1978年11月にリリースされた円広志の1枚目のシングル曲。バンドを解散したばかりで廃業を考えていた時に出来た作品。サビの「とんで」を9回連呼する特徴的なフレーズは、息切れしたのが9回目だったのでそこで切れたというエピソードがある。大阪環状線の駅の発車メロディにもなっており、環状線ということで歌詞の最後の「まわってまわって」に因んでいる。編曲は洒落たリズミカルな伴奏にコーラスが爽やかにのった混声四部合唱。 グレード:中級 演奏時間:約5分
<まえがき> わたしが子どもの頃に蚊取り線香のCMソングとして使われていた曲が、円広志という歌手の「夢想花」という曲だと知ったのは、この度編曲のご依頼をいただいた時である。 私が生まれる前の70年代後半に流行した曲だからか「耳に残る楽しい曲」という認識しか持っておらず、作曲者や原曲について知る機会は不勉強ながらなかった。しかしこの度、おそらく初めて原曲をフルコーラスで聴いて、その認識を改めた。 「夢想花」というタイトルや歌詞、そしてサウンドが思っていたよりも、ずっと繊細だったからだ。今回はそういう、今まで顧みられていない「夢想花」の一側面に光をあてる編曲をしたので、ぜひいままでの先入観を捨て去り、歌っていただきたい。(増井哲太郎)
増井哲太郎:編曲/円広志:作詞・作曲
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