あなたといるとき(5’00” ) ---------- BS日テレの「BS日本・こころの歌「BS日本・こころの歌」にレギュラー出演しているヴォーカルグループ「フォレスタ」。 彼等の為に作られたオリジナルの作品を彼らが演奏するバージョンの楽譜を出版する。コンサートで毎回取り上げられて、歌ってみたい、と言うファンも多い。 楽譜の他、フォレスタメンバーの素顔を紹介するページもあり、彼等のファン層にも楽しめる楽譜となっている。 グレード:初〜中級 演奏時間:約5分
<まえがき> この度、フォレスタの為に作曲した「あなたといるとき」が出版され、より多くの方々に歌っていただける運びになった事を作曲者としてとても嬉しく思います。尾上文さんの詞の内容を噛み締めながら、聴く人にとっての大切な人を想う気持ちに寄り添いつつ心に届くようにと想いを込めて作曲しました。皆様にとっての大切なあなたを思い浮かべながら歌っていただければ幸甚です。(渡辺俊幸) 「あなたといるとき」は僕のとても個人的な体験からスタートし、メロディーがつき、歌われることで普遍性の方向に導かれていった作品だと思っています。この歌詞を書いた年の初めに父が亡くなり、亡くなるまでの約一年間、認知症を患った父はほぼ毎日のように10年前に先立った母のことを話していました。それは想い出としてではなく、まるで今、買い物か旅行にでも行っているかのような口ぶりで。「おかあさんはもう帰ってきたか?」「おかあさんはどこに行った?」と。それで生前、母にも父にも迷惑しかかけてこなかった息子は、せめて父と母が天国と呼ばれる世界でもう一度巡り会えることを願ってこの歌詞を書きました。今、それが実現できたかどうかは神のみぞ知ることですけれども。人はたった一人で生まれてたった一人で死んでいく運命ですが、だからこそ、生きている間には信頼とか友情とか愛情とかいう言葉で呼べる人と出会い、共に生きることが幸福だと思います。この歌詞ができたとき、作曲家の渡辺さんは「夫婦愛」のことを書いているとすぐに見抜いてくださり、素晴らしい曲がつき、フォレスタが歌うことで初めて作品になりました。言葉と音符の2次元が3次元化され、4次元に届くかもしれない歌になりました。 譜面の発刊を機にこの曲が皆様にとって大切な「あなた」と「あなたといる」幸せな時を思い浮かべて歌われることを願っています。(尾上 文)
<フォレスタ> 2003年「BS日本・こころの歌」(BS日テレ)開始にあたり、音楽大学を卒業したメンバーにより結成された混声コーラスグループ。 日本の風土と文化に育まれた美しい詩と旋律を歌い継ぐというテーマのもとに、絶え間ない研鑽を続けている。2020年現在も「BS日本・こころの歌」(毎週月曜日19:00〜19:54)にレギュラーとして出演し、全国に幅広いファンを持っている。 コンサート活動にも力を入れており、名曲はジャンルの垣根を越えるという想いを軸として、童謡や唱歌、オペラから昭和歌謡に至るまであらゆる楽曲を歌いこなす。歌唱の技術だけでなく、彼らの人柄をあらわすような温かくて楽しいステージは、 初めての人の心さえつかんで離さない魅力がある。 特に年配のお客様が多いフォレスタコンサートでは、杖の忘れ物が後を絶たないとか…。 男声、女声、混声といったコーラスの自由な組み合わせが可能な、幅広い音楽性を備えた唯一無二のコーラスグループである。
渡辺俊幸
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