1. 東京VICTORY (5’30”) 2. 栄光の架橋 (6’15”) 3. WAになっておどろう 〜 ILE AIYE(イレ アイエ)〜 (4’45”) ---------- 2020年は待ちに待ったオリンピック・パラリンピックが東京で開催。そこでこの世紀の大イベントに向けて合唱で一緒に盛り上がりませんか! どの曲もかっこいい編曲で、体の奥から力が湧いてくること間違いなし。2020年3月7日、Fontana di Musicaにより初演。全3曲。 グレード:中級 演奏時間:約16分30秒 編曲にあたって <東京VICTORY:増井哲太郎> ある音楽が単純に聴こえるか、複雑に聴こえるかは人それぞれ異なります。クラシック音楽を知る人間にとっては、サザンオールスターズ(以降サザン)の音楽は複雑な音楽に聴こえるでしょう。メロディやコードなどを楽譜やコード記号であらわすことは簡単ですが、原曲を聴けばわかるとおり、声やサウンド、リズムに含まれる情報量は多様で複雑です。しかもその複雑さの多くは桑田さんの稀有な声質、発声、発音によって生じ、それらがサザンのオリジナリティを中心的に支えていますから、楽譜に書ける音を元にして合唱に編曲すると、その複雑さが失われてしまい、魅力は減じてしまいます。もっともそれはポップスを編曲する場合にしばしば起こる問題とはいえ、サザンの場合その度合がより強い。ですから、リハーモナイズをはじめ編曲上のあらゆる工夫は、減じてしまう複雑さを補うための手段と捉えてください。その点を気にして演奏をしていただければ、合唱音楽としてのサザンを楽しめるはずです。
<栄光の架橋:安井恵一> 〔ゆず〕の代表曲のひとつです。2004年NHK『アテネオリンピック中継』の公式テーマソングとして作られました。同年、同局のアナウンサーのこの曲のタイトルを交えた実況が流行語にノミネートされ、曲の知名度が上がるきっかけとなりましたが、その後もスポーツなど、頑張る場面での曲の使用が多く、発表されて以来、さまざまな面での “応援歌” として人々に親しまれてきました。 編曲に関しては、原曲の持つ “応援歌” としてのパワーは保ちつつ、合唱としての魅力が活きるアレンジを心がけました。練習番号〔K〕のRisolutoからは、あえてフレーズの途中にも休符を置いていますが、ここが合唱の余韻で満たされるほど熱く、分厚く、熱唱して頂けると雰囲気が出て素敵かな、と思っております。
<WAになっておどろう 〜ILE AIYE〜:五十嵐琴未> この曲は、1998年に行われた長野オリンピックのテーマソングとしても知られている曲で、今も幅広い世代の方々に親しまれています。2020年、東京で開催されるオリンピックに向けて音楽でも盛り上がっていけたらという気持ちを込めて、皆さまに広く歌っていただけるようシンプルに、そして華やかに編曲しました。 悲しいことがあればもうすぐ 楽しいことがあるから 信じてみよう と言う曲中の歌詞にあるように、歌っていると不思議と元気が湧いてくるような楽曲です。また、途中に出てきて繰り返される「イレ アイエ」と言う歌詞は、アフリカのヨルバ語で「魂の家」という意味なのだそうです。 最後のア・カペラの部分など、手拍子をいれたりして自由に楽しみながら歌っていただけたら幸いです。
増井哲太郎 / 安井恵一 / 五十嵐琴未:編曲
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