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51910017 淵上毛銭の詩による混声合唱組曲「約束」 楽譜 淵上毛銭の詩による混声合唱組曲「約束」
[カワイ出版]

(在庫1冊)

1,650円

1. 無門 (2’15”)
2. 野原 (1’30”)
3. 暮情 (1’15”)
4. 再生 (3’40”)
5. 約束 (6’20”)
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2017年3月12日、岡山の「合唱団こぶ」により全曲初演。混声版でより深い作品となった。病床で作品を発表し続け、生きることへの希望が託された熊本の詩人・淵上毛銭の言葉に、沖縄出身の作曲者によるエネルギッシュな音楽が注ぎ込まれている。終曲のみダイナミックなピアノが加わっている。全5曲。
グレード:中級
演奏時間:約15分

<まえがき>
 この作品は、2009年に上梓した女声合唱組曲『約束』を混声版に編曲したものです。
 淵上毛銭は大正4年水俣市に生まれる。6人兄弟の4番目。幼少の頃からたいへん早熟で元気よく悪童で
 あった。音楽好きで十代半ばからチェロに熱中。東京に出てきてからは多くの仕事を転々としながら放
 浪の生活を送った。
 20歳で結核性股関節炎を患って帰郷後、水俣の自宅で寝たきりの生活になるが、病床において旺盛に詩
 作に励むようになる。 (出典・前山光則 編 「淵上毛銭 詩集」 石風社)
 毛銭の詩は、彼を育んだ水俣の自然をとおして、生きる喜びや悲しみを表現しています。
 長い闘病生活を送りながら書いたとは思えない力強い詩もあれば、常に死と隣り合わせの毛銭だからこそ書けた詩もあります。「生きた・臥た・書いた」と墓石に刻まれているように、毛銭は35年の人生を懸命に生きぬいた詩人と言えるでしょう。
 伸びやかで繊細で奥深い毛銭の世界を味わっていただけたらと思います。
 女声合唱組曲『約束』は、熊本第一高等学校合唱団の皆さんが毎年1曲ずつのコンクール初演を重ね、2009年に全曲初演をしてくださいました。そして、その演奏をお聴きになった岡山の「合唱団こぶ」の指揮者大山敬子先生から、ぜひ混声版を歌いたいと委嘱をいただきました。まず終曲の「約束」を書き上げ、その後、定期演奏会に向けて全曲を仕上げました。そして「合唱団こぶ」の皆さんは毛銭の世界観を見事に表現してくださいました。
 この作品が誕生してから10年。今なお「約束」を歌ってくださる方がいることに感慨深いものを感じています。(瑞慶覧尚子)

瑞慶覧尚子
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