出発 (4’15”) ---------- 女声合唱とピアノのための『薔薇、見知らぬ国』の終曲となった「出発」の混声四部合唱版。 旧ユーゴスラビアの崩壊の悲劇を現地で体験した詩人による、重い内容の作品であるが、この「出発」はコラール風の鎮魂歌であると同時に、未来への一筋の希望が込められた美しい曲である。 グレード:初〜中級 演奏時間:約4分15秒 <まえがき> この曲は、女声合唱とピアノのための『薔薇、見知らぬ国』の最終曲として作曲されたものだが、2019年8月に行われた、軽井沢国際合唱フェスティバル15回記念のために、混声合唱に編曲したものである。 この曲の演奏のために、全国から有志を募り、公募合唱団AERA NOVAを結成し、フェスティバルに先駆けて、東京、大阪、長野、広島で練習を設け、8月24日、フェスティバルの二日目に軽井沢大賀ホールで初演された。このコンサートは、まさに、「うたで人が繋がる」瞬間だった。 演奏に参加してくださった多くの方々に感謝するとともに、この出版を機に、この曲が、今後さらに多くの方々に愛唱していただけるなら、作曲者としてこの上ない喜びである。(松下 耕)
松下耕
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