1 魂のいちばんおいしいところ (5’10”) 2 空に小鳥がいなくなった日 (6’00"") 3 花三題 (7’45”) 4 ひとりひとり (3’30”) ---------- 谷川俊太郎の有名な詩を選んで作曲されたもので、これまで他の作曲家による数多くの作品があるところに、敢えて挑戦した作品。 比較的シンプルな音構成であるが、歌う人、聴く人すべての心に深く食い込んでくる。全4曲。 グレード:中級 演奏時間:約22分25秒 <まえがき> 私は、谷川さんの生き方と表現者としての立ち位置に憧れている。谷川さんの主張や想いには全て共感できるし、私はそれらに音楽で呼応し、共通の意思として表現を共有したいと思っている。 この組曲も、谷川さんの言葉に寄り添い、言葉の深層に入り込み、私自身の境地を詩とシンクロさせた上で、一つひとつの言葉が、音が付くことにより、いかにしてその意味がさらに強く引き出され、理解しやすくなるか、ということを模索しながら作られたものである。 今日を生きることに精一杯で、心に余裕が持てづらい私たちだが、たまには、深呼吸して意識を空間的にも時間的にも遠くに向け、私たちの住むこの地球という惑星を、そして、私たちの内部に必ず存在する愛と慈しみを感じてみたらどうだろう。(松下 耕)
松下耕
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