51905011 商品一覧

カテゴリー: キーワード: and or
現在のお買物金額:0 円

[表示対象件数:1 件]

前のページ   1 |   次のページ
▼イメージをクリックすると拡大・別アングルイメージがご覧になれます。▼
No. 画像 カテゴリー 名称/ID 数量 価格(税込み)
51905011 長田弘の詩による五つの混声合唱曲「おおきな木」 楽譜 長田弘の詩による五つの混声合唱曲「おおきな木」
[カワイ出版]

(在庫1冊)

1,650円

1. おおきな木        (4’00”)
2. 散歩           (3’30”)
3. ひとの歯のバラード    (1’45”)
4. 嘘のバラード       (1’55”)
5. ひつようなもののバラード (2’00”)
----------
2018年6月23日、合唱団エトワーユ・駒澤大学合唱団第20回ジョイントコンサートにて委嘱初演。爽やかな曲から始まり、変拍子による不思議な空間を醸し出した曲、詩だけでも笑ってしまう曲、男女の掛け合いが面白い曲、最後は何かを考えさせられたり…曲ごとにいろいろな味わいがあり、飽きの来ない合唱曲。どの世代の合唱団でも楽しめる。全5曲。
グレード:中級
演奏時間:約13分10秒

<まえがき>
 長田 弘さんの自選詩集であるハルキ文庫の「長田 弘詩集」から5つの詩を選びました。自選の詩! 詩人は数ある自分の詩のなかから何を選ぶのか? 興味があります。私が以前作曲させていただいた「ファーブルさん」も入っていてうれしくなりました。はじめに「おおきな木」が載っていて、あっという間に引きつけられ、合唱曲全体のタイトルを「おおきな木」にしました。
 長田 弘さんの詩は、やさしい語り口のようでいて、とてもきびしく鋭いので、作曲をはじめてから、のたうち回ることになります。
『おおきな木』
 私はおおきな木と出会うと、長い時間を感じます。詩の流れに沿って、いろいろな記憶の断片がよぎっていく、そんな歌になれば、と思いました。
『散歩』
 歩くことを楽しむために歩くこと。なかなかできないなあ、と思いながら、散歩に憧れつつ作曲しました。「いちばん難しいのは、いちばん簡単なこと。」そのとおりだ、と思います。
 続く三曲は「バラード」と名がついた3つの詩。
『ひとの歯のバラード』
 「われら、きみの口のなかに住む 三十二頭の白い馬。」という出だしが魅力的で、この詩をつい好きになってしまったのですが、人間に向かって挑発的な物言いをする白い馬に、最後はぐさっとやられてしまうような感覚。でもさらによく考えると、これは「歯」の孤独を語っているような気もしてきました。人が死んでも歯は残る。そこに悲しさと孤独を感じます。
『嘘のバラード』
 こんにちの日本。この詩がいよいよ現実味を帯びてしまって……。「嘘は嘘、嘘じゃない。ほんとに嘘だ。」と来れば、頭の中はクルクルしてしまいますが、詩人の語る最後のフレーズ、「本当でも嘘でもないことを ぼくはいうのだ。」という言葉で、気持ちをしゃんとさせたいです。
 『ひつようなもののバラード』。「ひつようなものは わずかなもの。」私にとってひつような大切な言葉。詩人の書いた「言葉。白い紙に 黒い文字。」は、私のような作曲家にとっては「音。白い紙に 黒い音符」でしょうか?(萩 京子)

萩京子
前のページ   1 |   次のページ

▲ページトップ

WebCart - ショッピングカート