1. 雪國(4’40”) 2. まつり(4’00”) 3. 越冬つばめ(4’00”) 4. 北酒場(4’20”) ---------- 日本人の心の歌といえば、それは演歌。心の奥底にしみ渡る演歌をみんなで歌い上げたい・・・そんな合唱団のための女声三部合唱編曲集。オーソドックスに歌うものから、ちょっと凝った編曲のものまで様々。大いに盛り上がってください。全4曲。 グレード:初〜中級 演奏時間:約17分 <まえがき> 「演歌」と聞けば皆さんはどういうイメージを持たれるでしょうか? 伝統的なイントロや合いの手モチーフ、実力派歌手のこぶしを利かせた独特の歌唱・・長年に渡って受け継がれてきた日本が誇る伝統の「うた」。 それを「合唱」という、歌い方や表現を一体とする媒体に相応しいのか・・。いや、演歌は日本人独特の「哀しさ」や「恋模様」などを表現する内なるエネルギーに満ちており、大勢で歌う合唱にむしろ適しているのではないか・・と思い巡らすようになりました。 演歌の名曲には、常に「(演歌)歌手」の存在が欠かせません。他の誰にも真似できない、抜群の歌声と歌唱、日本情緒に溢れた詞、時に伝統的な型にとらわれない個性的なメロディ、それらがぴったりハマった時、長く歌い継がれる名曲が誕生するのだと思います。 それを「ド演歌」と呼んでよいかはわかりませんが、少なくとも幅広い世代の誰もが聴いたことがある演歌、という意味で「DO ENKA」。 今回誰もが知っている名曲と言える4曲をセレクションしましたが、「何故あの曲が何故入ってないの??」という声が必ず上がることを予期しつつ、「断腸の思いで」4曲に絞ったことをご理解いただければ幸いです。 練習に当たっては、まずは原曲音源をとことん聴き込んでください。演歌独特のこぶし・うなり・しゃくり・・。記譜し切れなかった表現もどんどん取り入れていただければ、さらに豊かに演歌の世界を表現できるのではないかと思います。 なお、ステージコンセプトに合わせて曲順は自由に組み替えてもらってかまいません(「まつり」で派手に終わりたい、「越冬つばめ」の切ない感じで終わりたい・・等々)。 「にっぽんの人情・こころの機微」に、それぞれの味付けを添えて歌っていただければ編曲者としてこれ以上の喜びはありません。(横山智昭)
横山智昭:編曲
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