1. なごり雪 (3'50"") ---------- 1970年代に活躍したフォークグループかぐや姫により1974年にこの作品を収録したLPアルバムを発売・ヒットし、翌1975年女性フォークシンガーイルカによるカヴァー・ヴァージョンが大ヒット、現在も様々なアーティストにカヴァーされ続ける日本的情緒に溢れた名曲である。原曲の良さを生かし現代のテイストも加えた編曲となっている。 グレード:中級 <まえがき> 伊勢正三作詞・作曲の「なごり雪」。言わずもがなのこの名曲を、混声合唱とピアノのための編曲で依頼をいただいたことをとても嬉しく思います。プライベートなことですが、偶然にも、私の義理の母がカラオケで歌う十八番なのです! 「汽車を待つ」という言葉で始まりますが、私の祖父母の口から聞いたことがあるかなあという感覚で、とても時代を感じる単語です。 「東京で見る雪はこれが最後ね」というのは、故郷に帰ったらもう東京には戻らないという「君」の決意を感じました。しかし「ね」というところに「僕」に言って欲しかったセリフがあるのでしょうか。 「時が行けば 幼い君も 大人になると 気づかないまま」という歌詞から察するに、幼かった恋愛を想像させます。 楽しい時間はあっという間に過ぎ春となってしまった今、「僕」と「君」は別の道を選ばざるを得なくなってしまいました。 そんなことを考えながら、想像を膨らませ、合唱とピアノで表現できる音楽を探しました。 オリジナルとは違った「なごり雪」をお楽しみいただけたら幸いです。(首藤健太郎)
伊勢正三:作曲/首藤健太郎:編曲
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