1. 空の色が (3'20"") 2. 夥しい数の(3'35"") 3. 生命は (4'45"") 4. 祝婚歌 (5'45"") ---------- 2015年8月発刊の混声版に続く女声版。何気ない日常の中で忘れがちな大切なことを綴った言葉と、美しくもあり時には激しい音楽が織り重なった作品。終曲の「祝婚歌」は、結婚祝いのためだけでなく、人生の新しいを門出を祝う時にも引用される有名な詩で、特に心癒される作品となっている。ピアノ伴奏付き、全4曲。 グレード:初〜中級 演奏時間:約18分 <まえがき> この作品は、2014年に混声合唱団ア・カンターレ高松からの委嘱で混声合唱の曲集として作曲しました。詩は吉野弘さんの詩集「贈るうた」(花神社)から、自然や生命や家族をテーマにしたものを選びました。作曲する中で、やわらかでいて時に武骨な吉野さんの詩に導かれるように、これまでの私の作風とはやや異なった骨太の音運びになっていきました。終曲の「祝婚歌」は結婚式で贈られる詩として有名な作品です。感動的に歌い上げていただきたいと思います。 混声版の初演後、私が指導する男声合唱団Chor. Draftの演奏会用にこの版を作りました(実際はオクターヴ下げての演奏)。広く歌われることを考慮し、出版譜の表記は女声合唱用にいたしておりますが、この楽譜を元にして男声合唱で演奏していただいて構いません。 混声合唱版を作曲中の2014年1月15日、吉野弘さんが87歳で他界されました。天国の吉野さんに届くよう、このうたを贈りたいと思います。(石若雅弥)
石若雅弥
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