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51807007 合唱エクササイズ  ニュアンス編 [書籍] 楽譜 合唱エクササイズ  ニュアンス編 [書籍]
[カワイ出版]

(在庫1冊)

1,100円

ニュアンスの演奏法について
第1章 リズムのニュアンス
  第1課 理論編
   ( 1 )強拍のニュアンス
   ( 2 )分割拍のニュアンス
   ( 3 )反復音のニュアンス
   ( 4 )休符後のニュアンス
   ( 5 )シンコペーションのニュアンス
  第2課 分析編
  第3課 表現編

第2章 フレーズのニュアンス
  第1課 理論編
   ( 1 )フレーズ確定のニュアンス
   ( 2 )フレーズ重心のニュアンス
  第2課 分析編
  第3課 表現編

第3章 感情のニュアンス
  第1課 理論編
   ( 1 )フレーズの最高音
   ( 2 )複数の短い音の中に現れる長い音
   ( 3 )音階固有和音に属さない和音のうち、その和音が支配する時間が短くないもの
   ( 4 )非和声音のうち、特に倚音、先取音、逸音
   ( 5 )日本語のイントネーションを意図的に外された音
  第2課 分析編   第3課 表現編

第4章 言葉のニュアンス
  音色調整 3 つの軸
   A. 息と響きの割合
   B. 共鳴腔の形
   C. 母音が響く場所
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 作曲家にとって、楽譜とは自身の音楽を世界中の人たちに伝える最適な手段であるが、全てを楽譜上に書くことはできない。本書では、この楽譜に書くことのできないことを「ニュアンス」と呼び、ちょっとした「気づき」や音楽の理論からくる「流れ」を理解することで、聴いている人に共感を覚えてもらうような意識改革、そして技術の習得を目指すことを目的としている。
「リズム」「フレーズ」「感情」「言葉」のニュアンスを取り上げ、具体的な譜例を示しながら分かりやすく説明する。
グレード:中級

<まえがき> 楽譜に書けないこと
 作曲家にとって、楽譜とは自身の音楽をアウトプットし世界中の人たちに伝える、ほとんど唯一の、そして最適な手段です。しかし、作曲家は全てを楽譜上に書けないことを知っています。本書では、この楽譜に書かれないことを「ニュアンス」と呼び、ただ良い声でまっすぐに歌っているだけの平面的な音楽から、立体的なフォルムを持たせ、聴いている人に共感を覚えていただけるような意識改革、そして技術の習得を目指します。
 合唱指導の現場において、音取りや譜読みが終わり、さて音楽づくりをしようとなった段で、いきなり「詩の解釈」「言葉のイメージ」等、言葉の方面から音楽を構築をしていくことが多く、これは大変危険な兆候と言えるでしょう。言葉一辺倒のアプローチになると、本来音楽に常備されているべき機微が無視される結果、芸術としての楽曲の質感や構築美は希薄になり、曲がチャーミングに映えません。残るのは押し付けがましい言葉と、合唱団の強い個性だけです。こうなってしまっては、いつまでたっても合唱曲の価値が器楽曲のそれを超えることはなく、合唱芸術の発展を阻む危機といっても過言ではないと考えています。敢えて声を大にして申し上げますが、合唱音楽において言葉が音楽と共振し、双方の価値が高まる瞬間はあっても、言葉が音楽を上回って良い瞬間は存在しません。
 冒頭に述べた通り、音楽には「作曲家が楽譜に書ききれない範疇」が数多く存在します。皆さんは、何拍子においてでも1 拍目が強拍、もしくはダウンビートと呼ばれ、「強い」拍であることを知っていることでしょう。このように楽譜には明記されていなくても、私達の体内に宿すべき基本的な律動や、音楽の行きたい方向というものが存在し、それらの多くは理論的に説明をすることが可能です。そしてこれらの多くは、素晴らしい表現をする音楽家から見れば「既知のこと」、つまり、理論もしくは経験や感覚によって理解されていることなのです。
 これから「音楽のニュアンス」を順に説明していきます。もちろん存在する全てを紹介することは不可能ですが、私が日々合唱音楽に必要と感じている要素を説明し、知識と技術を習得していただいた上で、(漸く)言葉のニュアンスの説明に入ります。レシピ通りの料理から、レシピ通りなのにより美味しい料理へ。どうぞ、最後まで何度もお読みいただき、良い音楽づくりへの一歩を学びましょう。(相澤直人)

相澤直人
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