1. 今日もひとつ (3’40”) ---------- 名島啓太 指揮者生活30周年記念の演奏会の合同演奏のために実行委員会が委嘱し初演された作品。 「みんなで愛唱できるような親しみやすく平易な日本語の曲」を、という思いで付曲された。 詩に出てくるふとした感情の揺らぎを転調で表現し、「よろこび」「悲しみ」「今日もひとつ」などの言葉のフレーズは全曲を通じて幾度となく現れ、聴く人の心に残る作品である。 グレード:初?中級 演奏時間:約18分20秒 <まえがき> 「今日もひとつ」は、「名島啓太とみんなの30年〜指揮者生活30周年記念演奏会〜」というコンサートの出演者による全員合唱のために書いた作品です。 人間は生きていれば日々様々な出来事があり、様々な感情に揺れ動きながら歩んでゆくわけですが、日ごろから合唱音楽を楽しむ人には、決まった曜日の決まった時間に練習に行くと、そこには歌の仲間たちが集っているという、奇跡のような時間が待っているのです。それが平凡な日常であるということは、何と幸せなことでしょう! 特別な演奏会の準備過程で、改めて気付いたこの気持ちを大切にしたく、これまで合唱を通じて出会った全てに、心からの感謝をこめて書きました。 11の合唱団のメンバー総勢約250人と岩井智宏さんのピアノによる初演は、温かく感動的なものでした。(名島啓太)
名島啓太
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