|
ポンポニオ・ネンナ - Pomponio Nenna (1556-1613): 5声のマドリガーレ集 第1巻(1582): 1-6. Poi che legato i pie mi tien si forte わたしは両脚をきつく縛らてているから ジョヴァンニ・デ・マック - Giovanni de Macque (1548-1614): 7. Canzona IV alla francese カンツォーナ第6番「フランス風」 ポンポニオ・ネンナ: 8. Della piu bella mano その何より美しい手で 9-10. Iten'o miei sospir 行け、わが溜息よ ジョヴァンニ・デ・マック: 11. Consonanze stravaganti per l'organo オルガンのための酔狂なる協和音 ポンポニオ・ネンナ: 12. Sommo rettor del giorno 昼を統べる至高の統治者よ 13-14. Lieti fiori e felici 楽しげで幸せな花々に ジョヴァンニ・デ・マック: 15. Capriccio sopra re, fa, mi, sol レ・ファ・ミ・ソによるカプリッチョ ポンポニオ・ネンナ: 16. Dolce mio foco ardente 熱く燃える優しきこの炎よ 17. Vaghe herbe, verdi frondi 美しき草原、萌えたつ青葉 18. Gigli, rose e viole 百合よ、薔薇よ、菫よ ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ - Giovanni Maria Trabaci (1575-1647): 19. Ottavo tono con tre fughe 3つのフーガを伴う第9旋法の調べ ポンポニオ・ネンナ: 20. D'ogni ben casso e privo あらゆる財産を奪われながら 21. Dove giace il mio core ? どこへ行ってしまったのか、わが心よ? ジョヴァンニ・デ・マック: 22. Intrata d'organo オルガンのためのイントラータ ポンポニオ・ネンナ: 23. S'il dolor del partire もし、この別れの苦しさが 24. Amorose faville 愛の煌めきを 25. Fanatasia a due voci 2声のファンタジア 26. Filli dolce ben mio 優しき恋人フィッリよ
※2025年1月 パリ、ラ・ピティエ=サルペトリエール病院サン=ルイ礼拝堂 ---------- [謎多きジェズアルドの音楽仲間ネンナ、その作風に迫る充実録音]複雑精緻な和声語法で知られる晩期ルネサンスの作曲家カルロ・ジェズアルドの協力者として言及されながら、作曲活動に光が当たる機会に恵まれているとは言い難い謎の作曲家ポンポニオ・ネンナのマドリガーレを集めたアルバムが登場。ネンナはマレンツィオやG.ガブリエーリと同世代で、スペイン領ナポリ王国の一部だったイタリア南部プーリア地方バーリで下級貴族の子として生まれ、ナポリ王国の有力貴族カラファ家の庇護で音楽家として活躍。後に主君となるジェズアルドが1590年に妻との密会現場で惨殺させた不貞の相手ファブリツィオ・カラファにも作品を捧げていました。ジェズアルドはネンナに触発され作曲を始めたとも言われ、両者の出会いよりも前の1582年にまとめられた第1マドリガーレ集の作品群(本盤に収録)にはジェズアルドの先駆ともいうべき和声語法の萌芽も感じられます。全体に耳馴染みよい和声感覚の中で折に触れ聴き手をはっとさせる効果的な音使いを潜ませたネンナの作風は、同時代のナポリ楽派の前衛性をよく示すデ・マッケやトラバーチの器楽曲との対比でも明らかになることでしょう。撥弦・鍵盤を伴わない、弓奏弦楽器の合奏を中心とした古楽器の響きをア・カペラと交錯させながら丁寧な解釈を聴かせるのは、チリ出身のガンバ奏者フランシスコ・マニャリチが主宰するフランスの古楽アンサンブル、コメット・ミュージック。聴き応えある発見に満ちた1枚です。
コメット・ミュージック/Comet Musicke
|