[CD1] 1. キリエ 2-7. グローリア 8-10. クレド
[CD2] 1. 宗教的前奏曲 2-3. サンクトゥス 4. 救いの生贄よ 5. 神の子羊
※録音:2016年9月22-23日 クネヒトシュテーデン古楽音楽祭(ドイツ)、Klosterbasilika Knechtsteden [62:03] ---------- [ドイツ・バロック音楽のスペシャリストたちによる清冽なロッシーニのミサ曲]ロッシーニは晩年に書いたこのミサ曲について「これは老人の最後の大罪」と自嘲しつつも、「心を込めて書いた」と語っています。編成はソリストを含む最小で12名の歌手に、ピアノ2台とハルモニウムという室内楽的な規模。この録音では主に合唱パートをなぞる第2ピアノを割愛し、その一部を第1ピアノに吸収する形で改変しています。注目は声楽陣。1977年に創設されたライニッシェ・カントライ(ラインの聖歌隊)はヘルマン・マックスの指揮でドイツ初期バロック音楽の録音をCAPRICCIOレーベルなどに多数行ってきたアンサンブルです。ここでは2024年から芸術監督を務めるブルヒャルズが指揮を執り、ヴィブラートを抑えた透明度が高く清冽なサウンドと精度の高いアンサンブルによって作品の印象を一新しています。ソリストたちは古楽での活躍が目立つ歌手が揃いますが、時にきわめて雄弁でスケールの大きなオペラ的な表現も取り入れており、清楚なだけに終わらない充実した演奏が展開されています。
ドロテー・ミールズ(ソプラノ)、ニコレ・ピーパー(アルト)、トビアス・フンガー(テノール)、フェリックス・シュヴァントケ(バス)、トビアス・コッホ(エラール=フリューゲル)、クリスティアン・ゲルハルツ(ハルモニウム)、ライニッシェ・カントライ(合唱)、エッツァルト・ブルヒャルズ(指揮)
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