クリストファー・タイラー・ニッケル(1978-): 1-7. ミサ曲(2023) 8-11. テ・デウム(2021、2024改訂)
※録音:2024年6月&7月(カナダ、バンクーバー) [51:38] ---------- コンサートホール用の作品だけでなく、映画、テレビ、劇場のための音楽も得意とするカナダの作曲家、クリストファー・タイラー・ニッケル(1978-)による大規模宗教作品の新作が登場!ニッケルはこれまでにも《レクイエム》や7時間に及ぶオラトリオ《マルコによる福音書》を発表していますが、本作もまた独特の哀愁と深い精神性、瞑想的な響きを備えています。荘厳な合唱と繊細なオーケストレーションに、中世音楽の要素やチャント風の旋律が織り込まれることで、時代を超えた響きを生み出しています。ニッケルの特徴的な楽器編成へのこだわりも際立っており、両作品にはオーボエ属の四重奏が登場。オーボエやコーラングレとともに、通常あまり耳にしないオーボエ・ダモーレやバス・オーボエが用いられ、さらに《ミサ曲》ではワーグナーチューバのペアが取り入れられています。指揮者のクライド・ミッチェルをはじめとする演奏陣は、過去のニッケル作品でも好演を残しており、「感情を揺さぶる演奏」(The WholeNote)等と高く評価されています。
キャサリン・レディング(ソプラノ)、バンクーバー室内合唱団、バンクーバー・コンテンポラリー・オーケストラ、クライド・ミッチェル(指揮)/Vancouver Contemporary Orchestra, Clyde Mitchell
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