ロワゼ・コンペール(1445頃-1518頃): 1. O Genitrix gloriosa / Ave Virgo gloriosa おお栄光ある母よ/めでたし、栄光のおとめ ジャン・リシャフォール(1480頃-1550頃): 2-6. Missa O Genetrix gloriosa ミサ・オ・ジェニトリクス・グロリオーサ(「おお栄光ある母よ」のミサ曲) 7. Veni Sponsa Christi 来たれ、救世主の花嫁よ 8-12. Missa Veni Sponsa Christi ミサ・ウェニ・スポンサ・クリスティ(「来たれ、救世主の花嫁よ」のミサ曲)
※録音:2024年1月9-10日、2月13-14日/聖ペトロ教会、ポジーチ(プラハ郊外) ---------- [ハプスブルク家とフランス王家に仕えたジョスカンの高弟の至芸]活躍初期と後期はハプスブルク家が治めるネーデルラント(現ベルギー)の諸都市で活躍、生涯の大半を通じルイ12世やブルターニュ出身の王妃アンヌ、ルイ12世の後を継いだ広範な文化擁護者フランソワ1世らフランス王室に仕えた名匠ジャン・リシャフォール。恩師と言われる大家ジョスカン・デ・プレの死を悼むレクイエムがつとに有名なこの作曲家の至芸を、ここでは2曲の多声ミサ曲とその源流となる作品を通じて紹介。演奏は日本でもバッハ・コレギウム・ジャパンとの名演で知られるハナ・ブラジコヴァーを筆頭に、彼女との共演による中世作品の名演が多いバルバラ・カバートコヴァー、古楽と近現代歌曲に抜群の適性をみせてきたトマーシュ・クラールら実力派が揃う8人編成のア・カペラ声楽アンサンブル。SUPRAPHONやACCENTでのチェコ系プレイヤーの声楽録音に実績の多い技師アレシュ・ドヴォジャークの敏腕により、教会堂のほどよい残響のなか各パートの動きが明瞭に伝わる録音になっているのも魅力です。師ジョスカンも模索したパロディ・ミサ(既存の特定旋律を全ての楽章の根幹に使ったミサ曲)の技法を縦横無尽に展開、時に特定パートをソロ的に活かし自在にくりひろげられるポリフォニーの妙をお楽しみ下さい。
カペラ・マリアーナ(声楽アンサンブル) [ハナ・ブラジコヴァー、バルバラ・カバートコヴァー(ソプラノ)/ダニエラ・チェルマーコヴァー(アルト)/ヴォイチェフ・セメラート(テノール、指揮)/フィリプ・ダーメツ、オンジェイ・ホルプ(テノール)/トマーシュ・クラール(バリトン)/ヤロミール・ノセク(バス)]/Cappella Mariana, Semerad (con)
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