ステファノ・ジェルヴァゾーニ(b.1962): 1-14. 混声合唱とエレクトロニクスのための《DE TINIEBLAS》(2019-2020)
※録音:2022年6月、ポンピドゥー・センター(フランス、パリ) [49:29] ---------- イタリアの現代作曲家ステファノ・ジェルヴァゾーニ(1962-)の《DE TINIEBLAS》は、フランス・バロックの「ルソン・ド・テネブル」の伝統に着想を得た混声合唱とエレクトロニクスのための作品です。聖書のエレミア哀歌とは異なり、ジェルヴァゾーニはホセ・アンヘル・バレンテの現代的な散文詩『Tres lecciones de tinieblas』を素材とし、キリスト教とユダヤ教カバラのイメージを融合させています。COVID-19パンデミック中に作曲された本作は、重層的な声のテクスチャーとエレクトロニクスを駆使して、闇を単なる否定的なものではなく、新たな理解や成長の可能性を秘めた変容的な空間として描き出しています。
SWR声楽アンサンブル、IRCAM、ユヴァル・ワインバーグ(指揮)/SWR Vokalensemble, Yuval Weinberg
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