ヨハン・グラッベ (1585-1655):マドリガーレ集第1巻
※録音:1985年6月、デトモルト・ハイリゲンリルヒケン [54:35] ---------- MDGレーベルの""貴重な""録音を再リリースする「プレツィオーザ」シリーズ。今回は、1969年、リュート奏者のアントニー・ルーリーの主宰によってイギリスで組織された、声楽アンサンブル、コンソート・オブ・ミュージック。アントニー・ルーリーの80 歳の誕生日を祝って再発売されました。イングランドとイタリアの後期ルネサンスと初期バロックの音楽を中心に多くの録音を行なって、高く評価されています。ソプラノのエマ・カークビーを初めとするメンバーは、イギリス古楽界の第一級のソリストが揃っています。本作はシュッツと同世代のドイツの作曲家ヨハン・グラッベ(1585-1655) のマドリガル集。11 歳でビュッケブルク宮廷聖歌隊の一員となり、オルガンをコルネリアス・コンラドゥスに学び、オルガニストとして成功した後、ヴェネツィアに渡り、ジョヴァンニ・ガブリエリと共に学び、イタリア風のマドリガルの様式を取り入れた作品を残しました。しかし彼のマドリガーレは第1集を除いて現存しておりません。彼の独創性と作曲技法の真髄が凝縮されたこのマドリガーレをアントニー・ルーリーは、モンテヴェルディに匹敵する傑作だと考えています。恋物語の一連の災難、苦悩、そして時折の喜び、最後には恋する女性の狂乱を描いており、エマ・カークビーの輝かしいソプラノは必聴です。
コンソート・オブ・ミュージック<br />エマ・カークビー(ソプラノ)、テッサ・ボナー(ソプラノ)、メアリー・ニコルズ(アルト)、アンドリュー・キング(テノール)、ルーファス・ミュラー(テノール)、リチャード・ウィストライク(バス)、アントニー・ルーリー(指揮)
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