ワルター・アーレン: 雅歌 亡命詩人
※録音:2022年2月17日-20日、BBCホディノット・ホール(カーディフ、イギリス) [52:21] ---------- ワルター・アーレンはオーストリア出身のユダヤ人作曲家で、1939年にナチスの迫害から逃れアメリカに亡命。レオ・サワビーとロイ・ハリスに作曲を学んだ後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の大学院の作曲クラスに入学し、そこで他のオーストリアやドイツの亡命者たちと親交を深めました。その後、ロサンゼルス・タイムズ紙の音楽評論家として働く傍ら、ロヨラ・メリーマウント大学に音楽学部を設立し、ストラヴィンスキー、ミヨー、ヴィラ=ロボス、チャベスなどの作曲家と親交を深めました。評論家として活動している間は、作曲活動を休止していましたが、1980年代にジャーナリストを引退してから作曲活動を再開。主に声楽とピアノのための作品を残したアーレンの作品の多くは、オーストリアからの脱出、強制収容所での家族の死、家族の何人かの自殺など、ホロコースト中の体験に対する感情を表現しており、2008年に作品が初めて公に演奏されたことで、晩年になって作曲家として評価を得ています。本アルバムでは、1953年に当初は112の楽器のために作曲され、後にアーレン監修の下、エスケンデル・ベクマンベトフによって38の楽器のために再構築された 《雅歌(The Song of Songs)》 と、チェスワフ・ミウォシュの5つの詩に基づき作曲され、指揮者のケネス・ウッズが加筆した 《亡命詩人(The Poet in Exile》 がカップリングされています。
アンナ・ハントリー(メゾ・ソプラノ)、グウィリム・ボウエン(テノール)、トーマス・モール(バリトン)、ケネス・ウッズ(指揮)、イギリス交響楽団、BBCウェールズ女声合唱団/Anna Huntley, Gwilym Bowen, Thomas Mole, English Symphony Orchestra, Kenneth Woods
|