主は言われた(Dixit Dominus)ニ長調 RV 807 われは御身に告白す、主よ(Confitebor tibi, Domine)ハ長調 RV 596 誉れ高き殉教者たちをほめたたえ(Sanctorum meritis)ハ長調 RV 620 われは召喚する、野蛮な松明よ(Vos invito, barbarae faces)ヘ長調 RV 811 マニフィカト ト短調 RV 611
※録音:2023年10月、イタリア ---------- ヴィヴァルディ・エディション通算70巻の登場。合唱と管弦楽のための宗教作品集です。演奏するのはナイーブ初登場となるプランディ率いるギスリエリ・コンソートとギスリエリ合唱団。あたたかみのあるサウンドによるアンサンブルと、充実の声楽陣による演奏です。「主は言われた」は、この約20年の間に発見された、ヴィヴァルディの最大にして最重要な宗教作品で、ヴィヴァルディの手稿譜が残されていない数少ない作品のひとつ。バルダンという写譜屋(しばしば無名の作曲家による作品を大作曲家のものと偽って楽譜を売って金儲けをした)による楽譜が第一資料、というなんとも皮肉な運命の作品です。ヴィヴァルディは全部で3種類の「主は言われた」のテキストの作品を作曲しており、すべてニ長調によっています。この807は3つのうちで一番最後に作曲されたと考えられています。自作のアリアからの転用なども見られます。《われは御身に告白す》も、近年発見された作品のひとつ。アルトの独唱と弦楽という編成です。マニフィカト ト短調(RV 611)は4種の稿が存在するうちの最終版を演奏。ヴィヴァルディがピエタ教会(Ospedale della Pieta)の歌手たちに特別に献呈した部分があり、1710年代の初版から根本的に変更されています。アンサンブルのパートが少なくなり、ソリストのためのアリアが増えた版でお聴きいただきます。
ジュリオ・プランディ(指揮)、ギスリエリ合唱団、ギスリエリ管弦楽団、ソプラノ:カルロッタ・コロンボ、マルタ・レダエッリ、メゾ・ソプラノ:マルゲリータ・マリア・サーラ、テノール:ヴァレリオ・コンタルド、マッシモ・ロンバルディ、バス:アレッサンドロ・ラヴァーシオ/Giulio Prandi, Coro e Orchestra Ghislieri
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