J.S.バッハ:マニフィカト変ホ長調 BWV 243.1 (243a) ヘンデル:ユトレヒト・テ・デウム HWV 278
※録音:2024年1月、イエス=キリスト教会、ベルリン [56:33] ---------- 合唱界屈指の名門RIAS 室内合唱団、そして古楽オケの最高峰のひとつ、ベルリン古楽アカデミーによる、バッハとヘンデルの登場。合唱の美しさ、アリアの伴奏の器楽の表現の豊かさなど、名曲がさらに素晴らしく響き渡ります。マニフィカトは初稿を演奏しているのもまた魅力です。ヘンデルの《ユトレヒト・テ・デウム》も声楽はもちろん、器楽も実にいきいきとした名演です。1723年の夏、バッハはトーマス教会のカントールに就任します。そこでの評価を確実なものにするためにも、クリスマスには大規模な音楽をクリスマス期間のために多数作曲しました。また、トーマス教会ではクリスマスの期間にマニフィカトを演奏する、という伝統もあったため、バッハはこの《マニフィカト》も作曲します。広く知られているのはニ長調の版ですが、この変ホ長調のはその初稿にあたり、クリスマス用の4つの挿入曲を含み、演奏時間も約5分ほど長いものとなっています(実際に初演時に挿入曲が演奏されたかは不明)。ヘンデルの《ユトレヒト・テ・デウム》はヘンデルが最初に書いた英語による宗教作品。当時よく演奏されていたパーセルの《テ・デウム》を規範としています。5部合唱、曲によってはトータルで7声部からなる合唱編成。器楽は冒頭はトランペットも含まれる華やかなものですが、アリアなどでは縮小され、テキストの内容を際立たせるものとなっています。初演は1713年7月7日、満員のセント=ポール寺院でとりおこなわれた感謝の礼拝で初演されました。
ジャスティン・ドイル(指揮)、RIAS室内合唱団、ベルリン古楽アカデミーヌリア・リアル(ソプラノ)、マリー=ゾフィー・ポラク(メゾ・ソプラノ)、アレックス・ポター(アルト)、キーラン・キャレル(テノール)、ロデリク・ウィリアムズ(バス)/Justin Doyle, RIAS Kammerchor Berlin, Akademie fur Alte Musik Berlin
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