1-3. オラツィオ・ベネヴォリ(1605-1672):ミサ曲《ベネヴォラ》 より キリエ I、クリステ、キリエ II、グローリア(世界初録音) 4. ベネヴォリ:ミサ曲《ベネヴォラ》 より グローリア(世界初録音) 5. ジャコモ・カリッシミ(1605-1674):Paratum, cor meum(世界初録音) 6. ベネヴォリ:ミサ曲 《ベネヴォラ》より クレド(世界初録音) 7. カリッシミ:バビロンの流れのほとりに 8. ベネヴォリ:ミサ曲 《ベネヴォラ》 より サンクトゥス(世界初録音) 9. ベネヴォリ:ミサ曲 《ベネヴォラ》 より アニュス・デイ(世界初録音) 10. カリッシミ:エフタの物語
※録音:2024年6月12日-14日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン、イギリス) [70:17] ---------- ロバート・ホリングワースによって1986年にオックスフォード大学で結成され、2006年5月にはロイヤル・フィルハーモニック協会から”アンサンブル・アウォード”を授与されたイギリスの実力派古楽系アンサンブル、イ・ファジョリーニ。ザ・シックスティーンの自主レーベルであるCoro第6弾は、17世紀イタリア音楽において「失われた」重要人物であるオラツィオ・ベネヴォリの「コロッサル・バロック」と目もくらむような多声合唱の音世界を探求するイ・ファジョリーニのシリーズ第2弾。本アルバムに収められている新録音となる4つの合唱グループから構成された 《ミサ・ベネヴォラ》 は、4つの分離したアンサンブルの間のダンスを堪能できるように、楽器の色彩がさらに強調されており、ヘンデルが50年後に指摘し、『メサイア』で再利用されたミュール・テクニック(「ラバを抱いて」(tenere la mula)、あるいは単に「ラ・ムーラ」(la mula)と呼ばれる、17世紀の反宗教改革のローマの作曲家たちが好んだ彼ら独特の劇的な仕掛けを意味する)もお楽しみいただけます。また、ベネヴォリの作品に加え、ベネヴォリと同時代を生き、オラトリオの最初の重要な作曲家でもあるジャコモ・カリッシミによる 《エフタの物語》 は、当時のローマで使われていた低いピッチに調律され、個々の声部と有名な最後のコーラスの両方に、より深遠な色彩が注入されています。
イ・ファジョリーニ、ロバート・ホリングワース(指揮)、ザ・シティ・ムジク(古楽器アンサンブル)/I Fagiolini, Robert Hollingworth
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