ジョスカン・デ・プレ - Josquin des Prez, (1455-1521) : -Motets- 1. アヴェ・マリア 2. 貞淑なる乙女/アヴェ・マリア 3. アヴェ・ヴェルム・コルプス 4. 神よ、われを憐れみたまえ(ミゼレーレ) 5. その輝きは太陽神の/ド・レ・ミ・ファ・ソル・ラ(4声) 6. スターバト・マーテル/打ちひしがれた女のように 7. 天にましますわれらの父よ/アヴェ・マリア -Chansons- 8. ビスケーの娘のミサ 9. いとしい方を失ったら 10. 深い悲しみと痛ましい喜びよ(5声) 11. 貧しいことはなにより辛いことだ 12. 僕のかわいい人 13. 茂みの蔭、河原にて 14. 可愛いカミュゼット 15. スカラメッラが戦争に行く 16. 森の精たち、海の精たちよ/死の苦しみがわたしを襲う
※録音: May 2022, Futura Productions, Roslindale, Massachusetts, USA [62:52] ---------- [時代の最前線をゆくカット・サークルが示す、ジョスカン芸術の精髄]2003年にアメリカで結成され、北米はもちろん大西洋をまたにかけヨーロッパでも演奏活動を展開、着実に成果を挙げてきたカット・サークル。創設20周年となる2023年、ついに満を持してフランドル楽派の最重要作曲家と言っても過言ではないジョスカン・デ・プレの作品集をリリースします。ジョスカン作品だけのアルバムは、この時代の音楽に高い適性を示してきた彼らにとっては意外にもこれが初。教会音楽ばかりに光が当たりやすいジョスカンですが、その驚くべき多声書法は俗世向けの歌、なかんずくフランス語の詩句による短い重唱歌曲(シャンソン)でも発揮されており、ここではその双方での実績を探求すべく、恋愛をテーマにした曲が多い分野であるシャンソンと教会向けのモテットを初期から晩期まで幅広く選曲。最古の楽譜史料があるジョスカン最初期の作「アヴェ・マリア」(アルバム冒頭曲)からおそらく最後の作と言われる1520年の「天にまします我らが父よ」まで、幅広い作品を通じてCD1枚でジョスカン芸術の粋を解き明かしてゆきます。各パート1人ずつの編成ならではの見通しの利いたポリフォニー体験をさらに盛り上げるのがライナーノート。音楽学者でもある指揮者ジェシー・ローディンの音楽愛に満ちた明快な解説(英・仏・独・蘭語)に加え、多くのカラー図版で写本の実例や同時代の装飾画なども味わえ、時代の空気と共にジョスカン随一の精妙な音作りをじっくり味わえるアルバムに仕上がっています。
カット・サークル、ジェシー・ローディン (指揮)/Cut Circle, Rodin
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