1. プーランク:世俗カンタータ「雪の夕暮れ」 2. プーランク:悔悛のための4 つのモテット 3. プーランク:モテット「神をほめたたえよ」 4. ベルナール・カヴァナ:通常日のミサ曲
※録音:2022年5月/メッツ・アルセナル [57'14""] ---------- 「修道士とならず者」とはプーランクが自身の性格の二面性を指した言葉。フランソワ・グザヴィエ・ロトの愛弟子レオ・ヴァリンスキとレ・メタボール5枚目のディスクは、プーランクとベルナール・カヴァナ(1951-)の合唱作品。プーランクはエリュアールの詩による世俗カンタータ「雪の夕暮れ」と宗教的な悔悛のための4 つのモテット、「神をほめたたえよ」に挑戦。たっぷりとした声量で表情豊かな響きを堪能させてくれます。一方カヴァナの「通常日のミサ曲」は器楽アンサンブル「ムルティラテラール」を加え、強烈な音世界を作り上げています。「通常日のミサ曲」は1993-4年の作で、今回録音に際して改訂が施されました。典礼文を基に作られた歌詞はかなりフザケているうえ、3台のアコーディオン、ポジティフ・オルガン、各種打楽器、クラリネット、サクソフォン、トランペット、ホルン、チューバがアドリブをはじめカオス状態となります。まさに「ならず者」的な宗教曲で信仰心がなくともオーディオ的に楽しめます。
レオ・ヴァリンスキ(指揮) レ・メタボール、ムルティラテラール/Leo Warynski, Les Metaboles, Multilaterale
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