1. 火刑台上のジャンヌ・ダルク S373/1* 2. 火刑台上のジャンヌ・ダルク S.293* 3. 聖チェチーリア S5 4. 聖チェチーリア S343 5. 聖クリストフ S47 6-7. 栄えよポーランド(オラトリオ「聖スタニスラウス」より間奏曲) 8. アヴェ・マリア IV S341 9. エレジー第1 番 S130a 10. 詩篇137 S17/2 11. アンジェルス!守護天使への祈り S378/1(ハルモニウム版)
※録音:2021, 2022年 / *リスト・アカデミー版による世界初録音 ---------- ハーゼルベックによる、リストが作曲した「聖人の伝説」集第2弾の登場。vol.1(AP.297)に続いて、歌唱陣にも豪華な顔ぶれをそろえています。1865年に僧籍に入ったリストは、キリスト教を題材とした作品を多く書くようになります。そして、ほかの作曲家にはあまり例をみませんが、絵画や書物から題材をとった、聖人にまつわる音楽を多く書いています。ここでは、「聖人の伝説」として、キリスト教上の様々な聖人にまつわる物語を音楽にした作品をシリーズとしてお届けします。当盤に収録されているのはいずれもリストの晩年の作品。リストの3つめのオラトリオ「聖スタニスラウス」は未完の作品ですが、もともとリストが独立した器楽曲としても構想した「間奏曲」は充実したオーケストラ曲となっています。聖チェチーリアに関する楽曲が2 つ収録されていますが、S5のほうは大編成なオーケストラ、グレゴリオ聖歌からの引用などが見られる一方、S343のほうは比較的小編成で瞑想的な空気の作品となり、まったく性格が異なっており興味深いです。聖クリストフについてはあまり知られていませんがこれは旅人の聖人で、旅人に力を与えると言われています。また、タイトルには直接聖人の名が見られない作品も収録されており、リストの芸術を様々な角度から鑑賞することができます。
イム・スンヘ(ソプラノ)、ソフィア・ヴィニク(メゾ・ソプラノ)、ステファニー・ハウツィール(メゾ・ソプラノ)、トーマス・ハンプソン(バリトン)、シネ・ノミネ合唱団、マルティン・ハーゼルベック(指揮)、ウィーン・アカデミー管弦楽団/Orchester Wiener Akademie, Martin Haselboeck
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