ジョン・ピカード(1963-): 1-3. 3 つのラテン語のモテット(Three Latin Motets)(1983-87)〜アカペラ合唱のための 光より生まれし光よ(O nata lux)(SATB)(1985) 光の消ゆる前に(Te lucis ante terminum)(SSAA)(1987) 慈しみと愛のあるところ(Ubi Caritas et amor)(SATB)(1983) 4. おお大いなる神秘(O magnum mysterim)(2015)〜アカペラ混声合唱のための 5-7. オリオン座(Orion)(2004)〜トランペットとオルガンのための オリオン大星雲(Nebula) アルニタク(Alnitak) ベテルギウス(Betelgeuse) 8. めでたし海の星(Ave maris stella)(1992)〜アカペラ混声合唱のための 9. オジマンディアス(Ozymandias)(1983)〜アカペラ二重混声合唱のための 10. テッセラ(Tesserae)(2009)〜オルガンのための 11-16. 困苦の時のミサ曲(Mass in Troubled Times)(2018)〜18声のための 入祭唱(Introitus) キリエ(Kyrie) グローリア(Gloria) クレド(Credo) サンクトゥス(Sanctus) アニュス・デイ(神の子羊)(Agnus Dei)
※録音:2022年10月13&14日/セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教区教会(ハムステッド、ロンドン、イングランド)/制作:エイドリアン・ピーコック/録音エンジニア:ピート・スミス [74'30] ---------- SACD ハイブリッド盤。イギリスの作曲家ジョン・ピカードは、ウィリアム・マタイアスとルイ・アンドリーセンに学び、現在、ブリストル大学で作曲科の教授を務めています。一連のエネルギッシュな力のある管弦楽と器楽の作品で主に知られ、現在までに交響曲と弦楽四重奏曲を6 曲ずつ書いています。ナッシュ・アンサンブルが彼の室内楽作品を演奏した『アレッポの園芸商』(BIS SA-2461)は、2021年グラモフォン賞の現代音楽部門賞に選ばれました。 BBC シンガーズとマーティン・ブラビンズによる新しいアルバムではピカードが、ライフワークとする交響曲と室内楽曲の合間、1983年から2018年にかけて作曲した合唱作品が演奏されます。ブリストル大学在学中に課題として書いた〈光より生まれし光よ〉、シンプルな構造と明快なハーモニーの〈光の消ゆる前に〉、聖木曜日の聖歌の歌詞による〈慈しみと愛のあるところ〉の《3つのラテン語のモテット》。ブリストル大学のクリスマスキャロル・コンサートのために書いた《おお大いなる神秘》。直截的なハーモニーの語法に精巧なテクスチュアを加えた《めでたし海の星》。パーシー・ビッシュ・シェリーのエジプトのファラオ、ラムセス二世を題材にとったソネット《オジマンディアス》は、ピカードが19 歳の時に作曲されました。2018年の《ミサ曲》の足がかりとなる不協和音がすでに織りこまれた作品です。《困苦の時のミサ曲》は、ハイドンがナポレオン戦争中に書いた《ネルソン・ミサ(Missa in Angustiis)》からタイトルがとられました。カトリック神学教授ギャヴィン・デコスタが書いた、ミサ通常文と5つの言語による複雑なテクストに作曲された作品です。BBCシンガーズのために作曲され、2019年2月1日、ロンドンのセント・ピーターズ教会でアンドルー・グリフィスの指揮で初演されました。BBCシンガーズは、1924年にラジオ放送のために組織された合唱団です。イギリスの合唱音楽シーンの中心で活動をつづけ、ブリテンの《聖チェチーリア賛歌》やプーランクの《人間の声》などを初演しています。
BBCシンガーズ、マーティン・ブラビンズ(指揮)、クロエ・アボット(トランペット、フリューゲルホルン)、デイヴィッド・グード(オルガン)、スーザン・ビクリー(メゾソプラノ)[楽器 Trumpet: Van Laar Custom C/Flugelhorn: Van Laar Custom ]/BBC Singers, Martyn Brabbins(conductor)
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