ヴィクトル・カリンニコフ(1870-1927):晩祷(1914-18) シュニトケ(1934-1998):3つの聖歌(1988) チャイコフスキー(1840-1893):ケルビム賛歌 ラフマニノフ(1873-1943):ケルビム賛歌 ヴィクトル・カニンニコフ:ケルビム賛歌
※録音:2022年11月18、19、20日エスタヴァイエ・ル・ジブルー教会 [58:09] ---------- アカペラ混声合唱によるロシア近現代の宗教歌を収録。今日、カリンニコフと言えば2つの知る人ぞ知る名作交響曲の作曲者で早世したヴァリシー・カリンニコフのことだが、その弟も作曲家であった。生前は弟ヴィクトルの方が世俗的な意味で成功しており、合唱のための宗教曲を数多く作曲したが今日ではあまり演奏されることがない。ロシアの大地から湧き上がるような「晩祷」の荘重な響きは印象的。多様式主義で知られたシュニトケの3つの聖歌は彼の交響曲や室内楽のようなエキセントリックな現代音楽的要素は一切皆無。カリンニコフやラフマニノフと見紛うばかりの美しい旋律と和音に溢れており、聴きごたえ充分。合唱ファン必聴の一枚。
ルノー・ブーヴィエ(指揮)、レ・ヴォカリステ・ロマンド(混声合唱団)
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