1. アンドレア・ガブリエーリ(1533-1585): トッカータ 2. 不詳: 神よ、わたしを救いに来てください 3. ジル・エーヌ(1590-1650): アヴェ・マリア 4. マテオ・ロメロ(1575-1647): 8声の詩篇曲「主は言われた」 5. 不詳: あなたの香り高さに 6. ランベール・ド・セーヴ(1548-1614): 8声の詩篇曲「わたしは嬉しかったのです」 7. 不詳: わたしは慎ましき者ですから 8. ランベール・コーレン(ランベルト・クーレン 1585-1654): おお、栄光の母よ 9. ピーター・フィリップス(1560-1628): ファンタジア 10. アンリ・ド・ルムシャン(1585-1639): ごきげんよう、高貴なる擁護者アンナ 11. 不詳: あなたは生え抜きの方として創られ 12. ド・セーヴ: 8声の詩篇曲「主が建ててくださらなければ」 13. 不詳: 麗しき母よ 14. コーレン: 8声の詩篇曲「おお、いともやさしき母よ」 15. 不詳: わたしを裁き定めてください 16. ド・セーヴ: 8声の詩篇曲「讃えよ、エルサレムよ」 17. ド・セーヴ: おお、なんと素晴らしき取引か 18. ヤン・ピーテルスゾーン・スヴェーリンク(1562-1621): こだまのファンタジア 19. 不詳: あらゆる世代の人々が、わたしにお祝いの言葉をくださるでしょう 20. ド・セーヴ: 8声の讃歌「わたしの魂は主をあがめ(マニフィカト)」 21. 不詳: お認めください、あなたの下僕であるわたしたちと 22. 不詳: 主を祝福して迎えよ 23. レオナール・ド・オデモン(1575-1639): 8声のモテット「元后あわれみの母(サルヴェ・レジーナ)」 24. コーレン: 8声のモテット「これは天使のパン」 25. コーレン: ゆえにわたしたちは首を垂れるのです
※録音: 20-22 October 2021, 25 February 2022, Saint-Sebastien Church, Stavelot and Saint-Jacques de Liege, Belgium ---------- [晩期ネーデルラント楽派の重要潮流、リエージュ楽派の栄華を味わう充実の選曲と演奏]現在のフランス語圏ベルギー最大の都市、同国東部に位置するリエージュ。後にフランクやイザイ、グレトリーといった作曲家たちを生んだこの地は、昔からリエージュ司教を君主としながら地元の聖堂参事の発言力や市民の力も強く、西のフランドル地方とはやや違った歴史を歩みました。ここではスペインのビクトリアやイタリアのG.ガブリエーリ、マレンツィオなどと同世代で、リエージュ司教領を離れ神聖ローマ皇室の人々に仕え大きな成功をおさめたランベール・ド・セーヴと、リエージュを拠点に長く活躍をみせたランベール・コーレンの作品を中心に、ネーデルラント楽派晩期から17世紀前半にかけて活躍したリエージュ育ちの作曲家たちの妙技を概観できる好企画。グレゴリオ聖歌をはさみながら晩課の音楽礼拝を再現する形で、フランス王太后マリー・ド・メディシスの葬送音楽で知られるオデモン(オドモン)、リエージュでの活躍の後ドイツのノイブルクに活路を見出したエーヌ、スペイン王室のネーデルラント楽派最後の栄光を飾ったロマラン(ロメロ)など、複合唱形式やコンチェルト様式が発展をみせてゆく末期ルネサンス〜バロック初期に花開いたリエージュ楽派の古雅な魅力を堪能できます。ヘレヴェッヘやリリング、ラーデマンらとの共演でも知られるシュナイダーやルッツェら名歌手が集い、RAUMKLANGに好企画盤多数のアンサンブル・ポリアルモニークと、多忙な活躍をみせる実力派古楽器奏者たちの充実解釈に、Musique en Wallonieレーベルならではの図版満載解説(仏・英・蘭・独語)も頼もしい1枚です。
アンサンブル・ポリハルモニーク、コンチェルト・インペリアーレ、ムラール、シュナイダー(指揮)/Ensemble Polyharmonique, Concerto Imperiale, Moulaert, A. Schneider
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