1-7. 天の星々よ Astra c?li (Chorus) Recitative: Cessate c?li turbines (Alto) Aria: Contenta ridendo (Alto) Recitative: Confusa in mesta horrore (Soprano) Aria: Ah! si languet cor (Soprano) Recitative: Ad bellum, fide gentes (Tenor) Aria: Miles fortis (Tenor) 8-13. 去れ、偽りの威容 Ite O pompa fallaces (Chorus) Aria: O cor meum (Tenor) Recitative: Revertar ad amatorem (Bass) Aria: Erravi a torrente dulcedinis (Bass) O Jesu amantissime (Chorus) Ergo mundana vanitates (Chorus) 14-18. 人々よ、節度を保て Obstupescite gentes (Chorus) Aria: Recedant vetera (Bass) Sistat aer, sistat tellus (Chorus) Duet: Dum in sacramento (Alto, Tenor) Recedant vetera (Chorus) 19-23. 見よ、天使のパンを Aria: Ecce panis angelorum (Tenor, Chorus) Duet: Bone pastor (Alto, Tenor) Tu nos pasce (Chorus) Aria: Homo quidam (Bass) Quia parata sunt omnia (Chorus)
※録音: 18-21 February 2020, Studio Dada, Schaerbeek, Brussels, Belgium [68:34] ---------- [前古典派のベルギーを代表する隠れた名作曲家アマル、その充実作4編を気鋭演奏陣とともに] ラテン語で「ベルギカ」と呼ばれたネーデルラント地方の南部は、長くスペインないしオーストリアのハプスブルク家の支配のもと、フランス語話者の為政者たちが独自の文化を発展させてきた場所。音楽においては17世紀の末に当時最先端のイタリア音楽が流入、以後リュリ流儀のフランス音楽との間で注目に値する音楽が発展しました。そうした中、古典派前夜のロココ時代に注目すべき活躍をみせた作曲家の一人が、現在のベルギー東部にあたる古都リエージュの作曲家アマル。グルックより少し上の世代で、フランスやイタリアにも旅して見識を養い、イタリア・オペラの語法を柔軟に取り入れた旋律美あざやかな声楽作品を多数残しています。現代楽器での録音が僅かにある程度だったこの作曲家の音楽世界を、フランス語圏ベルギーを代表する気鋭団体スケルツィ・ムジカーリが紹介。独唱者に活躍の場が与えながらも全体に管弦楽の響きもよく生かした音作りで、同時代のヨンメッリやガルッピ、ハッセなどイタリア語オペラの旗手たちにも通じるスタイリッシュなナンバーが続きます。スケルツィ・ムジカーリは基本的に室内編成での緊密なアンサンブルで注目されてきた団体ですが、ここでは15人規模の弦楽編成(大野しほ・近藤倫代ら日本人プレイヤーの参加も注目されるところ)にオーボエとホルンが一対づつ加わり、オルガンとチェンバロが折々に興を添える充実したサウンドを聴かせてくれます。
スケルツィ・ムジカーリ/ニコラ・アクテン(指揮)
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